終わりの始まり?
日野自動車が国内販売用車に搭載されるエンジンを認証された物ではで無く違法に設計変更されたエンジンを搭載して居たことが明らかに成り調査の結果認証が取り消しと成った、過去のもこの様な事件が有り三三菱は分割化され商用車部門はメルセデス系列に買収された。また乗用車部門は三菱グループ管理の元経営されて居たが結局は不正を繰り返し軽自動車で提携関係に有った日産に違法設計を指摘され今では日産系の自動車会社と成った。 その他にも自動車会社を巡っては不正が有り経営責任が問われたのだった、日野も当然問われるだろう国内販売分は1年位は生産出来ないのだから。国内拠り海外での販売金額多いと言うが今回の事件で国に拠って認証を巡る調査と成るケースが出てくるであろう。 さて日野と言えばトヨタ系商用車会社としてトラックやバスを生産して居ます、また戦後航空機などの生産にも関わって居たのを自動車会社に転換して乗用車も生産していました。1960年代の資本の自由化で自動車会社の再編成でトヨタ系に成り商用車専業メーカーに成りますが乗用車部門はトヨタ車の生産する事に成ったのです、日野が経営危機と成れば日野で生産されて居る車種がと言う問題が直ぐに発生するのです。トヨタは今回の件で日野と距離を置く姿勢ですがトヨタに対策案が無ければトヨタも危機に成るのです、株も50%持って居ますので資産価値が下がる事に成るのです。 今回の不正は完全子会社化した後に始まった不正だと言われて居ます、経済界にはトヨタ流経営を行えば会社は好調だと言う神話が有ります。トヨタカンバン方式と言われる生産システムですが多くの企業がカンバン方式を導入するのですが失敗に終わるケースが多いのです、とある導入して失敗した企業が原因を追求したらトヨタの子会社にコンサルタント依頼して導入したけれどトヨタと導入先のある意味違いを無視した形で強引に導入した結果失敗に終わったのでした。ところがこの調査をした企業は多くの従業員が合わない部分が多かったがウチに合いそうな部分や新しい発想の部分を採用して自社に有った形の新たなシステムを構築したのでした、日野もトヨタ系と言う事でトヨタ式で生産していたと思いますが商用と乗用の違いを理解せずにある意味強引にトヨタ化を推し進めた結果では無いかと思うのです。 私自身かつてとある製造会社に勤務していましたが、他部署とは生産方法が全く異なる事で他部署の方と話をしたりすると合わないケースが多かったのです。移動で来た方に拠っては通用しない方法を用いて生産しようとしたりして混乱した事が有りました、同じ会社でこれですから。 最近ネットメディア他経済雑誌などでもトヨタはと言う記事を目にする機会が増えて来ました、トヨタは完全にEV化に遅れた会社と成って居るのです。HVで大成功したことでHV車が将来主流と成ると言う経営戦略を取りました、しかし世界的には環境問題で排ガスの出ないEV化に一気に進んだのです。確かに電気供給体制が十分な先進国を中心には電気自動車は有効ですがそうでは無い国ではHV蓄電が無ければエンジンが動くので次世代車としては打って付けでしょう、しかしこの手の世界的な規格と言うのは先進国が主導して決定するので電力供給体制が十分な先進国ではEVでしょう。それでなくてもHVに日本勢が先行したので対立軸としてEVと成るのです。 世界的にEV化で遅れてたトヨタは記事に拠るとHV優遇策を政府に提言して実施させたのでした、トヨタ労組出身の国会議員を選挙の候補者から選挙直前に降ろさせ自民党の候補が圧勝したのは昨年の総選挙でした。トヨタ労組も是々非々で自民党を支援すると表明した程です。日本最大企業と言う事で当然の事ですが政府と自民党とは良い関係を持っていましたがこの処の関係を観ると露骨です、多くのジャーナリストの方が全てはEV化遅れの対応策と記事にしています。CMでエンジンもHVもEVも本気だと社長が語っていますが、EVの世界最先端から観れば完全に遅れて居ます。 EV車は自動車業界に革命を起こすと言われて居ます、部品数が少なく新たな企業に拠る参入も容易に成るからです。と言っても自動車業界には細かい経験やノウハウが有りますのでEV車の普及が本格化するとEV車としての総合レベルでどの車種を購入するか決める事に成るでしょう、ホンダがアメリカで新ブランドで高級車に参入しましたが日本では販売台数が低迷しました。原因は高級車を生産したことが無いホンダが他社と比較すると細かい処で高級感の無い車と成ったのです、アメリカでは高級思考の方は元々違う選択しですし見た目高級そうに見えて安いホンダ車が大成功したのです。同時期に国内で販売されて居たホンダの提携先のローバー車は形が違うけど中身はホンダ車でしたが高級感を上手く演出していました、評論家の中にはホンダの高級車戦略はローバーのチューニング力を見習えと書く人が多かったのです。新規参入組でこの様な事を無視して居ると敗北するケースが出てくると思って居ます。 そういう意味では遅れて居るトヨタも他社と組んだりして十分取り戻せると思うのですが、それよりも先に現状の売上とか利益とかに走ると他社は日本国内の規制基準に合ったエンジンを開発出来たのですから場合に拠っては利益を減らしても対応エンジンは開発出来たと思うのです。70年代にアメリカで厳しい排ガス規制を元に世界の多くのメーカーはこの基準をクリアーするエンジンは出来ないと主張したのですがホンダは世界で初めて対応エンジンを開発したのでした、他のメーカーはエンジンの性能を落とし触媒で排ガスをクリアーにする方式でクリアーにしたのです。その後触媒の技術が向上して排ガスをクリアー出来る様に成った事でホンダが開発した新方式のエンジンは生産を停止しましたがホンダ大躍進のスタートに成ったのでした、トヨタだって乗り心地の良いEV車を開発して低価格化すれば一揆に挽回出来るのです。販売網も世界的に有るのですから。 しかしHVでの成功体験から抜け出せずに日本一の企業の座も世界最大の自動車会社の地位の維持を主眼に置くと開発費削減とか場合に拠っては今の技術は数年後には捨てる事に成るので無駄な開発費と思えば不正をして低価格で開発して商用車はEVでは無いでしょうからそちらに開発費を回せるのです、だから放置したのでしょう。20年も不正をしたのですからこの間に対応エンジンを開発するだけの時間は有ったのです、もっと良いエンジンを開発したとして載せ替えて居れば違法かも知れませんが対応エンジンに成って居たのです。 トヨタが吸収合併するのかトヨタが少し株を持ついすゞが買うのかそれとも外資系の会社に成るか解りませんが日野はこのままでは要られませんので。もし放置すればトヨタに大損害が及びます。まさかトヨタジャーナリスト軍団を結成したので彼らを使ってトヨタ有利にしませんよね?まあ言えるのは今回の事件がトヨタが日本一の企業で有る事の終わりの始まりに成る可能性が有ると言うことです。