ラミレジィの繁殖

2013.03.11

カテゴリ：ラミレジィ

まず初めに、必要なもの。

１）親ペアの水槽以外に、１５ｃｍ～２０ｃｍキューブクラスの水槽×１（プラケでもＯＫ）
　　稚魚が大きくなってきたら飼育する水槽。（３０ｃｍや６０ｃｍなど）
　　小さめのプラケ、もしくは瓶など。
２）ヒーター　１）の水槽に合わせたものをそれぞれ
３）エアーポンプ小容量×１、エアーポンプ中容量×１、エアーストーン×１、スポンジフィルター×１
４）ブラインシュリンプ孵化機（ハッチャー２４）＜これに、上記とは別のエアーポンプ小容量×１が必要になります。
５）ブラインシュリンプエッグス（テトラの物より日動の物の方が評価は良いようです）

っと最低でも、これくらいは必要になりますので、「買えない」「置けない」なら、繁殖は諦めましょう。

前回、ある程度の飼育環境を記載しましたので、今日は省略します。
雄雌とペアになり、繁殖時期を迎えると、どこにでも産卵します。
特に、何かが無いと駄目なんて事はありませんが、繁殖をするとなると話は変わってきます。

そして繁殖（稚魚を取る）を成功させるには、産卵後に卵を親から離す（隔離する）方が、成功率は格段に上昇します。
経験されている方なら、御存知でしょうが、親の食卵や食仔はラミレジィの場合、必ず発生します。

さて、卵を産ませる産卵床ですが、直径５ｃｍ前後の川石がベストだと思います。
瓦の割れたものや植木鉢の割れたもの流木などでも良いかと思います。
うちでは、下の写真の様に川石を数個、水槽の中に置いてあります。

繁殖水槽

これまでの産卵経験から白っぽい石への産卵回数が多い様に思います。
そして、表面が平らで綺麗なものより、多少ゴツゴツしている方が好みの様な気もします。
色んな形・色の物を入れておけば、ラミレジィ達がまず好みの石近辺を縄張りとし、そこに近づく他者を追い払う行動が見られると思います。
数日後には、ペアでその石などを、ツンツンと掃除をする行動が見られる様になりますので、この行動が産卵間近であるサインです。
産卵する時間は、うちの場合、照明が消える前あたりに集中していた様に思います。
照明を自動で点灯させているのなら、産卵が始まったら終了するまで、照明は切らない様にした方が良いと思います。

産卵中は、雌が卵を産み付け、その後雄が放精をする。と言う行動を繰り返します。
あまり近づいて見ない方が良いかと思います。遠くから、そっと見る分には問題無いですが、産卵に集中させてあげて下さいね。

卵と親

産卵終了後、雄か雌のどちらかが、卵の上に留まり守ろうとする姿を見られます。
産卵開始からこの状態になる間に、卵を隔離する小型（１０Ｌ前後の容量）の別水槽を用意しておきましょう。
エアレーションは無くても良い様ですが、うちではスポンジフィルターorストーンでエアーの量を少なくしてしていました。
ここに入れる水は、親水槽の水を使用して下さい。
（稚魚飼育時の水替えについても、親水槽の水を使用しますので、親水槽はやはり６０ｃｍクラスが望ましいですね。）
準備が整えば、卵の付いた産卵床を隔離します。多少、親がツンツンして来ますが、心を鬼にして隔離。

産卵から、概ね６０時間（２日半）程度で孵化します。
それまでの間に、卵が白くなるものは、無精卵ですので孵化はしません。
白くなったあとに水カビが付いてきます。白くなった卵を取り出すのは至難の業ですが、水カビが酷い様ならスポイトで出来る限り吸い取ってあげましょう。

卵の数が少ない・・・雌が成熟していない
白くなる卵の数が多い・・・雄が成熟していない

上記２つの原因で、取れる稚魚が少ない（５０匹以下）なら、今回の繁殖は諦めて次回を待った方が良いと思います。
稚魚が孵化した後、上手く稚魚を飼育出来たとしても、１割以上がなんらかの原因で☆になります。
たとえば２０匹程度の飼育の為に、ブラインシュリンプを沸かすのがかなり非効率です。初回なら練習と言う形で頑張ってみても良いかもしれませんが・・・。