双眼鏡のメンテナンス、カビ・ゴミとり。レンズ磨き。
ズーム式双眼鏡のメンテナンス、今回は鎌倉光機Cat eye7X-15X35。覗いた時、視野内に見える赤丸で囲んだ白いもの全部カビとゴミです。ピントを合わせると、異物がハッキリ見えます。今回はこれらを出来るだけ除去したいと思います。対物側のレンズですが、白いシミのようなものが数多く見られます。これはカビによってコーティングが浮いてしまった物だと思われます、今回のメンテナンスでは除去不能でした。使うのは無水エタノール、霧吹き用のボトルがあると内部まで洗浄できます。接眼レンズのゴムカバーを外し、接眼レンズの固定が、どう行われているか?確認。今回は赤丸内も小さなビスで止められていました。カニ目レンチで外すものもあります。精密ドライバーでビスを外し接眼レンズを取り除き、アルコール噴霧後丁寧に両面を拭き掃除。今日はティッシュを使いました。ティッシュは物によって繊維質がレンズに付着する場合がありますが、今日の様な雨の降った湿度の高い日は、静電気が起きにくく不要物の取り込みが少なくなるメリットがあります。内部にある、Zoomレンズ部を取り出します。落とさない様に逆さにして手のひらで受け止められるよう軽く叩きました。接眼レンズとワッシャーとZoom可動部、左右必ずグループ化しておきましょう。Zoom可動部は二つのレンズが小さなビスで止められ、そのビスが双眼鏡内の凹んだレールの中を移動して倍率が変わる構造です。ズームレバーの動きが硬い時は、このビスが斜めになっていたり、あるいはビスそのものが無くなっている場合もあります。ビスの紛失が原因で内部でビスが見つからなかった場合は、修理不能です。この写真のピスは、右側の下の色が違って見えます。これが斜めに刺さって動きを固くしていた原因でした。下の写真に見える凹みがビスの移動するレールです。奥に見えるのは、プリズムの接眼レンズ側の表面です。汚れているのが分かると思います。アルコール噴霧後、割りばしの先にティッシュを巻いて丁寧に拭きました。割りばしが直接当たらないよう、先端部のティッシュは厚く巻くようにしてください。対物全図も外します。そしてアルコールで掃除。対物レンズはカニ目レンチで外しました。これもアルコール噴霧後に両面を丁寧に拭き掃除、何度も光線にかざして異物が付着していない事を確認、まだ異物が見られる場合は噴霧と拭き掃除を異物が見えなくなるまで繰り返します。だいぶ上の写真と比べマシになりました。対物レンズ側のプリズムの表面も汚れています。これもアルコール噴霧後綺麗に。Zoom可動部の前後2枚のレンズは、ビスを外してアルコールで丁寧に拭きます。それぞれのレンズの前後の面を必ず分かる様にしてください。この写真では可動部からレンズを優しく落とす様に外しているので、組み立て時には可動部をレンズに被せる様な手順にすれば間違いにくくなると思います。組み立て時の最も注意しないといけない点は、本体ズームレバーの最も低い倍率の時にZoom可動部の2枚のレンズが最接近しているので。ズームレバーを最低倍率にしてから、ビス位置を写真の位置の様にして、凹んだレールにはめ込み戻します。ここからは分解時と逆の手順になります。読み返しながら組み立ててください。コメントいただいた視野の黄ばみは恐らく、内部の機械油が経年で溶けてプリズムやレンズを汚染したんだと思います。アルコール洗浄である程度は回復できるかと。メンテナンス前、こんな状態だった視野ですが。メンテナンス後は、この程度に回復しました。なお、窒素ガス充填されている防霧タイプの双眼鏡は、個人のメンテナンスではカビ・ゴミの除去は出来ません。メーカーの修理が大前提です。