保守派の呆れた自己責任論
金融危機への対応に追われているアメリカで、市場安定化のための公的資金投入に対して共和党保守派が反対しているそうです。何でも、市場に政府が介入することは自由な市場を歪めるし、企業救済の意味合いをもつことに公的資金を投入するのは納税者の理解を得られないとのこと。しかし、完璧な自由市場など有り得ない、というのはあまりに基本的な常識です。情報の非対称性、市場参加者は決して合理的に行動しない、などその前提条件には事欠きません。さらに、過去の歴史を振り返ると、人類の叡智で数多の混乱した市場を救済してきた例にも事欠きません。「神の見ええざる手」が万能でないことは、過去の歴史が証明しています。「市場原理主義」を無謬なイデオロギーとして崇めるその姿勢は、「マルクス・レーニン主義」の無謬性を声高に主張して、結局崩壊したかつての東側陣営と全く同じに見えて仕方ありません。opas10が大好きな建築家、岡田信一郎の作品を上野の森でめぐるシリーズの続編を棚からぼたもちVisualにアップしました。