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2013/10/15
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カテゴリ:文具
先日、「プラチナ万年筆」の本社を訪問しました。

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プラチナ万年筆といえば、
1919年創業、日本の万年筆メーカーの老舗。
世界で初めて、インクカートリッジを発売し、
世界の万年筆の歴史を変えたとも言われる
日本が世界に誇るメーカーの一つです。
個人的には、私の父の形見の万年筆が、
プラチナ万年筆だったこともあり、

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以前より、とても親しみを感じていたメーカーでもあります。
お若くダンディな中田社長に初めてお会いし(実は同い年)、

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プラチナ万年筆の現在のモデルを沢山見せていただきながら、
万年筆談義に花を咲かせたあと、
「プラチナ万年筆」が母体という手作り万年筆の会社、
「中屋万年筆」の工房へ案内していただきました。

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ここは、プラチナ万年筆に長年勤めていた
一流の職人さんたちによって一本一本
丁寧に作られるオーダー万年筆の工房。
パンフレットの中身の一部がこちら。

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その匠の技は世界中に知れ渡っていて、
海外の万年筆ファンからの注文は後を絶ちません。
どきどきしながら、職人さんの様子を眺めていたら、
中田社長が、
「堤さん、調整したい万年筆あったらこの機会にどうぞ」
と言ってくださったので、カバンにしのばせていた、
昔のモデルっぽいプラチナ万年筆と、
今は存在しない英国のブランド、
スワン万年筆(1930年モデル)をそっと差し出しました。

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まず、それを見た瞬間、一人の職人さんが
「あ、このプラチナ万年筆は昭和41年発売の
人気モデル、PB3000ですね」
うーん、さすがです。
自分で調べても全然わからなかった正体不明のモデル、
一発で謎が解けました。
「これを今持っているのは貴重ですよ、大事にしてくださいね」
とおっしゃりながら、ペンデザイナーの吉田さんが、
見事な手さばきで万年筆をどんどん分解し、
ペン先の割れ目の部分まで綺麗にクリーニングし、
ペン先を滑らかにやすりで削って
すぐに使えるよう調整してくださいました。

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ずっと眠っていた万年筆が、
眠りから覚め、この上なく快適な書き心地に。
スワン万年筆のほうも、
ペン先をはずしてクリーニング、、
インクを入れられるようにしてくださいました。
ただ相当古いものなので、無理せず、
つけペンのような使い方をするのも
いいのではとのアドバイスも。

普段は入ることができない工房で、
なんという貴重な体験。
世界中の中屋万年筆ファンが憧れる職人さんと話をしながら、
自分の万年筆を調整してもらえるなんて、贅沢ですよね。

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中田社長、本当に有難うございました。
そして、この時、私は心に決めました。
この素晴らしい職人さんたちに、
世界でたった一つの自分の万年筆をオーダーすることを。

次の出版本のテーマは、京都とパリ。
その取材旅行に連れて行く一本の万年筆を注文するつもりです。
どんなものにするか、考えるだけでわくわくが止まりません。

万年筆は、美しく奥の深い文房具、
あなたも是非、お気に入りの一本探してみてはいかがですか。






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最終更新日  2013/10/15 09:57:49 AM
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福岡県生まれ。青山学院大学経済学部卒業後、FBS福岡放送にアナウンサーとして入社。退社後、フリーアナウンサーとなる。現在、「はなまるマーケット」(TBS系)のレギュラーをはじめ、テレビやラジオ、エッセイの連載、講演活動などで活躍。著書に『堤信子の暮らしがはずむちょっといい話』(実業之日本社)、『「ありがとう」の届け方 言葉と形で伝える感謝の気持ち』(主婦と生活社)、『旅鞄いっぱいのパリ・ミラノ 文房具・雑貨のトラベラーズノート』(本の泉社)がある。>

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