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登山ツアーの前には、参加者全員で北口本宮浅間神社に参拝し、登山の無事を祈った。祭神は「コノハナサクヤヒメ」と「ニニギノミコト」、そして「オオヤマツミ」とあった。そして五合目の小御岳神社の祭神は「イワナガヒメ」とあった。 これら四柱の神名を観ていると、「天孫降臨神話」たる〔夏至日〕の天体運行において、「ニニギ(夏至の太陽・天の男神)」と「コノハナ(夏至の富士山・地の女神)」の夫婦神が浮かび、また「イワナガ」とは「天之岩戸神話」たる〔冬至日〕にまつわる富士山の象徴言語とも受け取れた。 あるいは「コノハナ」とは富士山麓に自生する樹木や植物、また「イワナガ」とは富士山を構成する岩石やマグマを髣髴とさせるものがある。 そして「オオヤマツミ」とは国津神にして、「イワナガ」・「コノハナ」姉妹の父親ということを考えると、古来「不二山」とも称されてきた富士山の眞祭神は「大山積神(オオヤマツミノカミ)」ではなかったか・・・などと、そんな想いも浮かぶのだった。 そういえば昨年秋と今年の正月には、その「大山積神(オオヤマツミ)」を主神として祀る伊予国一宮「大山祗神社」に参拝する機会があった。この祭神の大山積神は天照大神の兄神にあたり、伊予国一宮は全国の大山祗神社・三島神社の総本社とされている。 その三島神社といえば、いわば富士山の麓にあって、富士山系と伊豆半島をつなぐ要の位置に鎮座する伊豆国一宮「三嶋大社」とも深く関連してくる感じがする。 いずれにしても、この初めての富士登山については、私の中では「オオヤマツミ」のお導きにより登拝を許されたという、そんな気がし始めた今日この頃である。 そして今の私にとって何より嬉しかったのは、新たな造形表現のヒントが浮かんだことだ。 それはまず、バスで一泊目の車中にて、ある造形と富士山との関連性が浮かび、そして八合目の宿での仮眠中には、(有り難いことに)その内部構成を含む全体構造が、明確かつ具体的に把握できたのである。 そして翌朝の、山頂での素晴らしい「御来光」の体感により、富士山からお墨付きを頂いた感じがしたとともに、その構造が私の意識に強く刻印された気がした。 ・・・富士山頂に置くに相応しい「玉」を造ること・・・どうやらその「玉造り」の構想を練ることが、この初めての富士登山において私に課せられた役割だったのかもしれない。 さて富士登山ツアーから帰宅してしばらくすると、知人からメールが入っていた。それは、ある「山」に一緒に登りたいとのこと。私もその山は、いつか登ってみたいと思っていた山だったが、まさかこのタイミングで誘われるとは・・・。 その後、連絡を取り合って同行することに決定。最近はなぜか、「山めぐり」の波がきている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年07月23日 22時54分39秒
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