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真理探究と歴史探訪

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2016年11月26日
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本日掲載した三枚の画像は、2016年10月10日、かねてよりの念願であった豊後富士「由布岳」に登拝した際に、その山上から「鹿嵐山」及びその方面を撮影したものである。

さて、前回の日記でも取り上げた「法蓮和尚」について知ったのは、中津市の八面山に登る際に「和与石」という巨石に遭遇し、その近くに立てかけてあった解説版を読んだ時が初めてであり、また「法蓮和尚」の存在を再認識したのは「和尚山」に登る際に、その山名の由来を確認した時であった。

そこで前回の日記でも書いた、宇佐神宮の創建や東大寺の大仏造立に貢献された「法蓮和尚」の功績に関してだが、それがこれまで日本の歴史をそれなりに学んできたつもりだった私の記憶に無かったのは、ただ単なる勉強不足というよりも、いわゆる西暦645年の「大化の改新」による蘇我氏の衰退に伴い、その「対抗勢力」による意図的かつ執拗な「封印」があったと考える方が妥当であろう。

ここで改めて、その「法蓮和尚」の実績に関して分かりやすく記された内容を、次に紹介するサイトから以下に引用しておきたい。

☆宇佐氏考・・・http://ek1010.sakura.ne.jp/1234-7-32.html


「続日本紀」で宇佐氏に関係して、最初に出てくる人物に僧「法蓮」がいる。

宇佐氏の氏寺「虚空蔵寺」の開祖、また宇佐八幡宮 神宮寺の初代別当とされた人物。宇佐君の姓を賜ったとされているのだが、なぜか宇佐系図には載っていない。そして、宇佐公武雄の別名説もあるが、武雄の孫という説もある。

生没年不詳であるが、実在の人物と考えられている。その生涯は謎の部分も多いが、豊国地域に古くからあった渡来系の山岳修験仏教・道教を若い時に身につけ、太宰府などの支援もあって大和飛鳥で遣唐僧「道昭」から法相宗を修学し官僧となっている。

豊国に帰国後、宇佐地方の仏教普及のリーダーとして活躍、多くの寺院を開いたとされている。この人物が辛島氏・大神氏・宇佐氏の一種のまとめ役的存在となり、八幡宮の誕生の時から既に仏教的因子をその宮の中に導入していた。

720年の隼人反乱に縁をもつ殺生を禁じる目的で行われる放生会は、本来は仏教儀式であるが八幡宮の重要な儀式となった。神宮寺・比売神宮寺などにも法蓮が大きく影響を与え、宇佐地方を弥勒信仰の一大拠点としたとされる。

これが後年、最澄・空海の興味を非常にひいたのである。

仏教立国を目指した聖武天皇は、この八幡宮に異常なまでの関心を示した。東大寺建立・大仏造立に関係して八幡宮の神託が果たした役割は大きい。

これにより全国に展開することになった国分寺の総て、に守護神として八幡宮を分祀することになるのである。

また平安時代に入り「八幡大菩薩」という神と仏の合体した神名が朝廷より贈られた。空海もまた八幡神を崇敬し、守護神として自分の関係する寺院に次々祀った。

(※以上、引用分・加筆校正あり)



そしてこの度、初めて「鹿嵐山」を登拝するにあたり、この御山を終の棲家とした「法蓮和尚」に関して、ネット検索等で調べ走り書きしたメモを、以下に記しておきたい。

・英彦山は、豊前・豊後・筑前の国境の山で、原始時代から崇拝されており、後に修験道の信仰の霊山となる。日本における山岳宗教「修験道」の系譜は、英彦山に始まる。

・法蓮は英彦山で修行を行い、宇佐や国東の山々で修行を行っている。豊国・八幡神の社会では、古くは弥勒信仰が濃厚であったとみえる。

・英彦山では、山そのものを弥勒の住まう「兜率天(とそつてん)」とされ、英彦山の窟(岩穴)で修行した法蓮を「弥勒の化身」としている。(「宇佐託宣集」に記載)

・法蓮の「嫡子」たる空海は、高野山を弥勒が兜率天へ上生するための聖地とした。しかし後には高野山そのものが兜率天に擬せられ、空海も弥勒の化身とされていく。これは英彦山が兜率天とされ、法蓮が弥勒の化身とされたのと同じ。

・こうしてみると空海の密教とは、自力の虚空蔵信仰と他力の弥勒信仰から成るものだったことが分かる。

・法蓮は香春山で修行したというが、山中には「医術」で例えば「龍骨」という薬となる石灰岩があった。文武天皇に名医として報奨された法蓮には、道教の練丹術つながる石薬術があった。これが豊前の「巫医」や「法医」たちの秘密の一つだろう。

・法蓮は宇佐の地で鎮護国家、新たな神仏習合の八幡神に関わり、その象徴が巨大な大仏として具現化した。

・鹿嵐山は、宇佐神宮の設立に深く関わった法蓮が修行し入寂した御山と伝わる。



上の画像は、同じく「由布岳」の山頂から「鹿嵐山」を含む大展望を映したものだ。

向かって左側より、英彦山・犬ヶ岳・求菩堤山と連なるように見え、そして鹿嵐山・八面山・稲積山・和尚山・御許山と見渡すことができる。つまりこの展望は、「英彦山」を中心に「法蓮和尚」が修行した山々を一望できる視野ということになろう。

上の記事に修験道では「英彦山」を弥勒の住まう「兜率天」に見立てたとあるが、実際に由布岳山頂より上の画像に映る山々を展望した記憶を辿りつつ思い出したのは・・・「兜率天」の本質を天体の「ぎょしゃ座(馭者座)」と視る捉え方がある・・・ということであった。

◎参考文献・・・書名『 かいま見た闇の世界 』 榊 晶一郎 著作・大洋出版社(2006)初版

つまり、その捉え方を参考にすると、「兜率天」に住まう「弥勒」とは、「ぎょしゃ座」の一等星「カペラ」となる。

ここで、冬空に輝く天空の星々を、「弥勒が乗る見えない船」が寄港する数々の島だとして、さらに想像の翼を羽ばたかせてみよう。

ではまず「弥勒の上生」とは、地上で修業中の「弥勒」が菩薩の段階から船に乗り、まず南南東の水平線より昇る天体「シリウス」という島に寄港、そしてオリオン座や牡牛座の星々(島々)を経由して「兜率天」たる「ぎょしゃ座」の星域(海域)に至り、いよいよ天頂近くに燦然と輝く「カペラ」に到着、「弥勒」は菩薩界での36段階の修行を経て、いよいよ悟りの境地に達し「弥勒如来」となる・・・。

そして「弥勒の下生」とは、「ぎょしゃ座(兜率天)」の一等星「カペラ(如来の御座所)」において、「釈迦如来」と同じく悟りの境地にある「弥勒如来」が船に乗り、上生とは逆ルートとなる牡牛座やオリオン座の星々(島々)を経由し、下界に向かう最後の寄港地となる「シリウス」という島を経て地上に降り、衆生済度の法を説く・・・。

上記の内容に興味を持たれた方は、もう少し踏み込んだ解釈を自分なりに試みることで、もしかすると更なる深遠さに触れることになるかもしれない。


「冬の星座」の中で、天頂に一番近く輝いている「ぎょしゃ座」の一等星「カペラ」、そして同じく「冬の星座」の中で、地上に一番近い星とみなされてきた「おおいぬ座」の一等星「シリウス」があった。

その「冬の星座」が広がる範囲において、いわば両端に輝く高低二つの一等星をめぐり、おそらくは世界各地で様々な星座(神話)物語が編まれてきたことであろう。


そういえば、聖武天皇が東大寺の大仏を建立するに当たり、「冬の星座」を往時の日本地図に投影し、「カペラ」の投影地となる「宇佐神宮」を筆頭として、全国の天神地祇を率い大仏造立を実現させたことが知られるが、その一大国家プロジェクトとなった構想の背景には「法蓮和尚」の多大なる貢献があったと思われる。

☆関連記事・・・「春の旅」の締め括り(上)

☆関連記事・・・「春の旅」の締め括り(中)

☆関連記事・・・「春の旅」の締め括り(下)


時代は今、これまでの宗教時代のように、いわば「如来」の域に達した救世主(カリスマ)タイプの人間が凡夫である衆生を説法して導くというより、一般大衆(国民)の一人ひとりが真実に目覚めつつある人々と交流し、情報交換を楽しみながら自ずと覚醒していく季節だと思われる。

その一人ひとりが「如来(覚醒)」の境地に至る《手懸り》となるのが、おそらく「天体」と「自分」との、本来の密接な関係を取り戻すことにあるのではあるまいか・・・。

「大宇宙」たる天空の星々(月・日・地球も含む)と「小宇宙」たる自分一人の心身が、常に一体(ひとつ)となって響き合い律動しているという感覚を取り戻せる時期ではないか・・・。

今の私は「時代の要請」を、そのように感じている。






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最終更新日  2016年11月27日 11時31分40秒


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