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〔二十四節気〕の第18、「霜降(そうこう)」の月日とされる先月10月23日、岐阜県下呂市に存在する「金山巨石群」を訪ねる運びとなった。思い返せば、当巨石群を訪れるのは今回で4回目となる。 かねてより関心を寄せていた、冬至約60日前(冬の始まり)の昇る太陽を観測するツアーに参加するため、前日22日から下呂市に入り宿泊地へ向かう道すがら当巨石群に寄ることにした。 そこで冒頭の画像は、折しも「即位礼正殿の儀」が行われた10月22日の午後4時頃、金山巨石群内の「線刻石のある巨石群」に注ぎ込む清々しき陽光を撮影したものである。 次に上の画像は、金山巨石群内にあって〔神殿〕を思わせる「岩屋岩陰遺跡巨石群」を、右手前に映る巨石のカッティングが際立つよう少し斜めから撮影したものだ。 この「金山巨石群」については、当日記でも何度か取り上げているが、これら巨石の石組みや配置等、古代人が緻密な計画のもとに設営したであろう「天体観測所」は、その場所としても日本列島の【中央】を担う祭祀場として相応しいと思われた。 ☆関連記事(一回目の探訪記)・・・「春」の旅日記(15) ☆関連記事(二回目の探訪記)・・・「秋」の旅日記(22)… 金山巨石群(一) ☆関連記事(三回目の探訪記)・・・列島「中央」への探訪(2) たまたま現地に到着したときが、巨石群の狭間に沈む夕日を観測できる時間帯だったこともあり、この上下の画像ようなシャッターチャンスを掴むことができた。 この「冬の始まり」を象徴する太陽と巨石群との響き合いは、日本列島の「冬の南北軸」と自称する〔山口と九州を貫く南北軸〕とも共振するように感じられ、此処に来た意味を改めて噛み締めるのであった。 ※関連記事・・・由布岳(豊後富士)を展望しつつ・・・ そして下の画像は、上掲画像の「金山巨石群」に至る道中に、まるで導かれるかのように辿り着いた「戸隠神社(九頭の宮)」(岐阜県郡上市和良町)の境内に存在する「重ね岩」と名付けられた岩座を撮影したものである。 当社殿の背後にあって、少しの揺れでも体勢が崩れてしまいそうな絶妙な石の配置が現存する風情に驚嘆、また同じ境内の全部で九つとされる岩座群を観て歩いているうちに、上記の「金山巨石群」を含む「奥美濃」地域における岩座信仰の奥深さを感じた次第である。(※最下の掲載画像は岩座群の解説版) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019年11月01日 15時34分58秒
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