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真理探究と歴史探訪

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2020年10月19日
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翌日(9月17日)の朝、まず最初に訪れたのは、美馬市穴吹町に鎮座する「神明(しんめい)神社」であった。

神社と言っても一般的な社殿があるわけではなく、「五社三門(入口として三つの門があり、内側に五つの祠がある)」と呼ばれ丘陵地の尾根伝いにある「石積み遺構」を、南側から北方の正面入口に向かって撮影した画像が上である。

これは約1500年前の「磐境(いわさか)」という石積みによる神社の様式とされ、その麓にある「白人(しらひと)神社」の奥社(旧社地)とされている。この「磐境」という様式が今に残る神社は珍しく、全国でも此処だけということだ。



次の画像は、冒頭画像に映る遺構内部の、向かって右側の入口付近から、東西に約22m・南北に約7mの細長い長方形の聖域を高さ約2mの石垣で囲んで造られた祭壇の風情を、西南に向かって撮影したものである。

その石積みの祭壇に置かれた祠を見てまず思ったのは、前日に参拝した​「天石門別 八倉比売神社」​の奥宮で見た五角形祭壇の上に置かれた祠と同じ石の組み方ということだった。おそらく両社の類似する祠の背景に、共通する思想信仰があるのではあるまいか・・・。

ということで、ここで興味深い話を添えておこう。それは、イスラエルの元駐日大使 ​エリ・コーヘン​氏が徳島を視察した時の話で、ユダヤ人がこの地に辿り着いたと思われる史跡がいくつかあると言っていたということである。

その史跡のなかでもコーヘン氏が特に驚いたのは、この神明神社の「磐境(石積み遺構)」であったそうだ。ここを訪れたコーヘン氏は、”これは正に古代イスラエルの礼拝所である”と感じたそうである。加えてこの「磐境」は、子羊などの燔祭(はんさい)を捧げた祭壇を思わせるということであった。

ちなみに、コーヘン氏は旧約聖書に伝わるモーゼの兄「アロン」の末裔(祭祀を担当する「レビ族」)であり、本来のユダヤ人とされる「スファラディー」に属する。

また一説には、イスラエル南部にある古代都市「テル・アラッド」の神殿跡と同じ構造をしていることから、渡来系ユダヤ人が築いた「古代ユダヤ」の祭祀場であるともいわれているそうだ。

以上のことから、この神明神社の「磐境」は、古代日本にイスラエル系の渡来人がいたことを示す一つの証拠ではないかといわれている。



そして上の画像は、この東西に長い長方形の「磐境」を、西南から東北方面に向かって真っすぐに撮影したものである。

実は、この画像に映る「磐境」が示す方向は「夏至の日の出」の方位であり、東から北へ約30度の東北東を示す角度となっていて、この丘陵地に鎮座する奥社の「神明神社」から夏至の日昇方位となる軸線上に、その丘陵地の麓となる本社の「白人神社」が鎮座する配置になっている。



四国の「阿波忌部氏」に特有と思われるこの「夏至の日の出(冬至の日の入り)」の方位線を利用して、祭祀施設などの拠点を築造し方位線上に配置していく手法は、実は徳島でここかしこで確認されており、その一つがこの奥社「神明神社」と本社「白人神社」の関係性を示す方位線ということができる。



次に上の画像は、上述した奥社の麓に鎮座する「白人神社」(下の画像)の、本殿正面に掲げてある「白人大明神」と書かれた扁額と、その上方の軒下にあった「波に兎」の飾り彫刻を撮影したものだ。

この「白人神社」に伝わる祭礼は、古来より「宮人七十五人」という決まりがあり、七十五人の宮人(みょうど)と呼ばれる氏子によって伝承されているそうだ。これらの氏子は、特定の家に代々世襲され、現在も他家を交えず奉斎を続けており、同社の神輿渡御(みこしとぎょ)は宮人に限られているという。この「宮人七十五人」は、一種の宮座(神事を行う祭祀集団)と考えられ、その出自は「阿波忌部氏」ということである。



この「七十五」という数については、上記の「宮人」の家族数も含めて興味深い伝承がある。

以下に例を挙げると・・・

◎中国 開封(かいほう)のユダヤ人の神殿に仕える家族は「七十五家族」である。
◎長野県 諏訪大社で行われる「御頭祭(おんとうさい)」は「七十五頭」の鹿が生贄となり、年間「七十五」の儀式がある。
◎イスラエル十部族が携えてきた聖書「サマリア五書」には、ヤコブから生まれた者の総数は「七十五」となっている。

・・・などである。

この「白人神社」の境内には、御祭神の眷属と伝わる「白兎」が神燈の上に座る石像(下の画像)や、上掲画像のように「波に兎」の彫刻などがあり、その可愛らしい造形に癒された一時であった。


ここで上記の「白兎」に関して、当日記では何度も書いてきた私見を含めて、以下に述べておきたい。

この「はくと」と読める「白兎」(そういえば社名の「白人」も「はくと」と読める)については、数解釈では「八九十」と捉えられ、これまでの「八」を象徴する呪縛の体制から、産みの苦しみや締めくくりを意味する「九」を脱皮して、まさしく破竹(八九)の勢いで〔自由(十)〕の世界へ向かう暗号として認識してきた。

そして、山岳の山頂のことを「十合目」というが、今回の四国行脚におけるクライマックスは、阿波の名峰「剣山」への登拝であった。この「白人神社」を奥社の「神明神社」とともに参拝したことで、いよいよ〔自由(十)〕を暗示する剣山山頂(十合目)に登るための、心の準備が整ったということになろう。






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最終更新日  2020年10月19日 10時13分18秒


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