今、「左まわり」の”重要性”を説く
冒頭の画像は、《真理探究40年の成果》を凝縮した自信作『 統合の象徴 』(十色)を撮影したものだ。同型のものは当日記でも何度か取り上げてきたが、今回披露する作品の”最大の特徴”は、(画像では分かりづらいかも知れないが)意識的に「左まわり」の方向付け(※)で構成しているところである。(※)上掲の造形は同じ長さの「軸線」(素材は”綿棒”/総数60本)を用いて構成しているわけだが、その「軸線」同士を交差して整合性のある立体を構成する場合は、自ずと「左まわり(左巻き)」と「右まわり(右巻き)」の二種類の表現になる。(上の造形は「左まわり」の方向付けで意図的に制作。)そこで、この《「左まわり」の方向付け》に関しては、”左回転で開く”というイメージなのだが、以下に分かりやすく解説してみよう。例えば、木版の穴にドライバーを使ってネジを〔締める〕際は、通常は「右回転で締める」作業になるわけだが、逆にネジを〔緩める〕際には「左回転で緩める」作業になる。そのネジを「左回転で緩める」という作業が、この作品全体の方向付けとなる”左回転で開く”というイメージにつながるというわけだ。次に「左まわり」(反時計回り)を示す代表的な図形として、上の画像(右側)の《左三つ巴》という家紋を取り上げてみた。この《左三つ巴》紋は、大分県宇佐市に鎮座する豊前国一之宮『宇佐神宮』(全国に約44,000社ある八幡宮の総本社)の社紋でもある。そして、上の画像左側の図形は、”五芒星”の形状で有名な《清明桔梗》という紋章で、京都府上京区に鎮座し平安時代の陰陽師「安倍清明公」を祀る『清明神社』の社紋だ。この竹で組んだような立体的な”五芒星”には、「右まわり」で”締める”(封印や呪縛)という呪術的な方向性も読み取ることができる。ちなみに、冒頭画像に映る造形の中央部が五芒星状に見えると思うのだが、その「軸線」同士の交差部位の組み方が、《清明桔梗》の”五芒星”の組み方とは反対(逆)になっていることが分かるであろう。さて、いよいよ「左まわり」の”重要性”について解説していこう。例えば、ある組織が、その組織の方向を決定付ける強い指針を実行した場合に、その指針に「右にならえ」で素直に従う勢力は組織全体の《約7割》に相当し、また反対にその指針の内容を疑い吟味して従わない勢力は組織全体の《約3割》に相当するようである。その割合は組織の大小にかかわらず、それがあたかも”自然の法則”のごとく上記の《3:7》になってしまうということだ。その《3:7》の割合は・・・もしかすると地球の陸地(3割)と海洋(7割)や、人間の身体(3割)と水分(7割…体重の7割が水分)の割合と関連する法則性があるのかもしれない・・・と考えてみたくなる。牽強付会に思われるかもしれないが、自分なりに意味深い関連性が見いだせたのは、1982年5月17日未明の”明晰夢”で聴こえてきた「3と7だ。それだけ覚えておけ!」の『3と7』が、上記の割合を示す《3:7》とも密接に連関するがゆえに、「それだけ覚えておけ!」ということだったのかもしれない・・・。☆関連記事・・・3と7だ。それだけ覚えておけ!(1ーA)加えて興味深いことは、冒頭の(※)で少し解説したように、軸線を交差した複合立体を作る場合、「右利き」の人は自ずと「右まわり」の造形を作る傾向にあり、また「左利き」の人は自ずと「左まわり」の造形を作る傾向にあることが、自身の経験知でも分かっていたことである。 ちなみに我々日本人は、「右利き」が多い国では第一位の〔94.5%〕であり、習字などの文化や集団主義の国民性などから、幼少期に矯正を受けた割合が高いことが理由に挙げられている。(実は私も幼少期に徹底した矯正を受けたため、本来は「左利き」だったことに気づいたのは高校時代であった。)いずれにしても今後の世界は、(抽象的な表現となるが)少数の「左利き」を含む「左まわり」の考え方や具現化が得意な全人類の約3割からなる人々が、残る約7割の人々を牽引していくような社会になる・・・つまり良い意味での”左巻きの変わり者”が、世の中を変えていく時代を迎えた・・・と、そのように感じているところである。ここで以下、上に記した当作品の「左まわり」という”最大の特徴”以外の、基本的な《持ち味》に関して紹介しておこう。まずは、この作品の構成単位が、同じ長さの6本の”線”で構成した「正4面体」ということだ。そして、全部で十個からなる「正4面体」を、自身が編み出した『特殊な手法』によって緻密に構成した複合立体が、この冒頭画像に映る『 統合の象徴 』(十色)である。(構成に必要な”線”の総数は60本)そこで、なぜ色を付けたかといえば、この一つの複合立体の構成内容が、十個の「正四面体」に十色を配色することで明確に把握でき、その組み合わせによる色合いの美しさが映えると思ったからである。またこの複合立体は「正12面体」の構造性を秘めており、その内部構成を含む全体が透けて見えるところも特徴だ。加えて当作品を支えている計20個の頂点部分には、それぞれ「銅製」のビスで「水晶」を留め、構造の安定化に華を添えている。今回披露した作品は、それぞれの感性で触れてみてほしいと願い制作した。☆「メルカリ」の【たまのを】コーナーへのアクセス ⇒『 統合の象徴 』(十色)そして末尾画像に映る造形は、先月10月1日に参加した「ワークショップ」で制作した「右まわり」のテンセグリティーを解体し、その同じ素材を用いて「左まわり」に組み直したものだ。ここで、改めて《「左まわり」のテンセグリティー》を取り上げたのは、冒頭画像に映る『 統合の象徴 』(十色)の五芒星(前方中央部)と末尾画像に映る「テンセグリティー」の五角形(前方中央部)との、双方の”「左まわり」の組み合わせの類似性”を視認してほしいと思ったからである。下の関連記事に詳しいが、今回この「テンセグリティー・ワークショップ」に参加したことで、結果として「左まわり」の重要性を再認識できたことは、この時代の転換期において大きな確認となった。☆関連記事・・・「新作の造形」の披露と「テンセグリティー」◎関連記事・・・大江戸東京の「北斗」投影地を巡る…(2)