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テーマ:好きなクラシック(2417)
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鑑賞日:2010年9月11日(土)15:00開演入場料:¥19,000 E席5階 主催:日本経済新聞社、日本舞台芸術振興会 英国ロイヤル・オペラ日本公演 ジュール・マスネ作曲「マノン」 (全5幕 フランス語上演/日本語字幕付) 会場:東京文化会館 指 揮:アントニオ・パッパーノ 演 出:ロラン・ペリー 美 術:シャンタル・トーマス 照 明:ジョエル・アダム 合 唱:ロイヤル・オペラ合唱団 管弦楽:ロイヤル・オペラハウス管弦楽団 出演) マノン・レスコー:アンナ・ネトレプコ 騎士デ・グリュー:マシュー・ポレンザーニ レスコー :ラッセル・ブラウン 伯爵デ・グリュー:ニコラ・クルジャル ギヨー・ド・モンフォルテーヌ:ギ・ド・メイ ブレティニー :ウィリアム・シメル プセット :シモナ・ミハイ ジャヴォット :ルイーゼ・イネス ロゼット :カイ・リューテル 宿屋の主人 :リントン・ブラック 感想) 地元所属合唱団の演奏会などあり、しばらくオペラ鑑賞は遠ざかっていたが、英国ロイヤル・オペラハウス18年ぶりの来日公演で、なんと言っても今一番売れているソプラノの一人であるアンナ・ネトレプコの生の声を聴きたくて、どうにか入手したE席チケットを手に残暑の中、上野へ出かけた。 さすが注目公演のため客席は本当の満席で1階席も空席を見つけることが出来ない状況で、5階席までビッシリ。 指揮者登場の後、軽快な序曲で幕が開く。第一幕はアミアンの宿屋で、城壁に囲まれた中に中庭があり右側に宿屋の入口がある。放蕩貴族のギヨーが友人のブレティニーと娼婦3人とを連れ城壁から中庭に階段を降りてくる。この娼婦がギヨーをからかうアカペラを歌うのだが、これがバランス良く上手い。軍人レスコーが従兄弟のマノンを待っていると、馬車到着するのだが、実際は荷物の固まりと沢山の乗客達が登場し、騒がしさを歌う。人々が居なくなるとマノンが残り、レスコーと対面した所で歌い始めるのだが、ここで既に耳は釘付け。低音から高音まで無理のない真っ直ぐな歌声で、16歳でまだ楽しんでいたいのに修道院に入れられる心境を歌う。灰色系の地味な服装なのに、輝いて見えてしまう。 突然騎士グリューが登場し、マノンを一目見るなり美しさに目を奪われ、修道院入りの話を聞くと、それを思いとどまらせて、二人でパリに行くことにマノンも同意。デ・グリュー役マシュー・ポレンザーニは柔らかいリリックなテノールであり、役に合っておりネトレプコとのデュエットもピッタリ。ギヨーの馬車を盗んでパリへ出発する所で幕。 第二幕はデ・グリューのパリのアパート。2階建てで部屋と階段だけが作られている。二人の愛情豊な暮らしの中にマノンを手に入れたいブレティニーと彼に買収されたレスコーが現れる。デ・グリューがレスコーに父親もマノンと結婚を許してもらうおうと手紙内容を説明している間に、マノンはブレティニーに「貧しい生活とおさらば、贅沢な暮らしを」と誘惑され別れを決意し「さよなら、この小さなテーブルよ」を歌うと、ずいぶん身勝手な思いなのに、納得させられてしまう。突然、父親の配下が現れ、デ・グリューを馬車で連れ去られてしまう。 第三幕第1場は祭りで賑わうレーヌ通り。手すりが付いた通りが上部、斜めと組み合わされ、背景には明るい街灯がつながっている。ギヨーが登場し、金に物を言わせて、オペラ座を呼んできてバレエを踊らさせマノンを誘惑する。バレエダンサーも背が高い美人揃いで華やか。マノンは群集を前に「町を歩けば」、「甘い愛に誘う声に従いましょう」を歌うが、ネトレプコは超高音も難なく歌いここでも群衆と同じくその歌声に思わず女王様と思ってしまう。ここでデ・グリューが神父になっていることを聴いたマノンは、オペラ座も断り教会へ。 第2場は教会の場面。数本の大きな石柱と信者が座る椅子が見え、下手にはデ・グリューの部屋。デ・グリューはマノンとの思いを断ち切るために神に仕えようとするが、思いは断ち切りがたく、「消え去れ、優しい幻影よ」を歌う。そこへマノンが登場し変わらぬ思いを伝えるが、耳を貸そうとしない。そしてマノンが「誘惑のアリア」を歌う。このアリアはアカペラから始まり、段々と楽器が増え、音も上がって行くが、無理に押す声ではなく、Pと同じ美しい歌声で自然に音量を上げて行く所は圧巻。これで迫れれば、神に仕えるデ・グリューもついに陥落しベッドの上で抱き合ってしまう。 残念ながら所用があり、当方の鑑賞はここで幕。オーケストラは統制が取れて、よどむ部分やはみ出す様な所もなく大変上品な演奏の印象で、そこが英国的なのでしょう。歌手も、主役二人以外もバランスが取れた歌声であり、合唱も振り付け含め良かった。演出も豪華絢爛とは言えないが、それなりに場面を再現しており、全体的に穴が無いところが引っ越し公演の良い所でしょう。 なんと言ってもネトレプコの歌声が素晴らしく、無理なストーリー展開もその歌声で思わず納得させられてしまう。5階席でも聴いても何度も鼓膜が震え、大きなホールでも全く影響なく歌えるのでしょう。 久々に素晴らしい歌声を堪能することが出来、これだからオペラ通いはやめられない。 End お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010.09.12 21:08:18
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