テーマ:好きなクラシック(2282)
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鑑賞日:2011年3月5日(土)15:00開演
入場料:¥2,000 5階(2列) 【主催】(財)日本オペラ振興会・(社)日本演奏連盟 2011都民芸術フェスティバル参加公演 藤原歌劇団公演 ドニゼッティ作曲 歌劇「ルチア」 (イタリア語/字幕付) 公演監督:岡山廣幸 指 揮:園田隆一郎 演 出:岩田達宗 合 唱:藤原歌劇団合唱部 管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団 出 演 ルチア:佐藤美枝子 エドガルド:村上敏明 エンリーコ:谷 友博 ライモンド:彭 康亮 アルトゥーロ:川久保博史 アリーサ:牧野真由美 ノルマンノ:所谷直生 感 想 久々の藤原歌劇団公演で狂気の場が有名な「ランメルモールのルチア」を観に花粉が飛ぶ天候の中、上野まで出かけた。 幕が開くと更に幕(板)があり、両脇の板を残して中央の赤い部分が上がると後に向かって床が高く、狭くなっている台が舞台奥まであり遠近法そのもの。 照明効果は入るが、第1部から第3部最後まで基本的に同じで、両脇の幕板が有ったり無かったり、床の台の両脇に黒いカーテンが入る程度。 休憩は途中1回で舞台装置が簡素な分、途切れず上演出来たのはメリットだが、同様に最近のオペラは世界的にどんどん舞台装置が簡略化される傾向で、寂しい思いだ。 衣装は兵士は濃いえんじ色の軍服、女性も黒を基調に暗めのドレス衣装に統一されている。ルチアの婚約の場面でも黒色のドレスで、オペラ全体に悲劇的な印象を与えていた。唯一狂乱の場だけは白のドレス(ガウン)で血しぶきが強調され、はっとさせられた。 歌手の方は、皆それなりに歌えていた印象。タイトルロールの佐藤美枝子は10年前にも同じ役を歌っているとのことで全体的に丁寧で、演技も良く出来ていおり、狂乱の場での微笑みには恐ろしさを感じた。ただ声量的には少々物足りなく、狂乱の場でも感動が少なかった。 ちなみにネットで検索してみると狂乱の場の動画ページがあり、世界的歌手と比較するとその差を感じてしまう。 エドガルド役の村上敏明も良く通る声で最後も良かったが、こちらも演技含めもう少しインパクトがほしい所。 合唱は音量があり、さすが藤原歌劇団との印象で素晴らしかった。 管弦楽も大きなミスはなく、良かった。特に狂乱の場でのフルートソロは歌手との息もぴったりで完璧でした。 全体的見れば日本ではレベルの高い公演で、ドニゼッティの音楽をそれなりに表現出来ており、チケット料金分は十分に楽しめたが、あと一歩物足りなさを感じたのは贅沢でしょうか。 藤原歌劇団公演は9月に「セリビアの理髪師」公演が予定され、シラグーザ&高橋薫子なのでこれはぜひとも聴きに行かなくては。 End お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011.03.07 21:34:12
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