カテゴリ:オペラ
鑑賞日:2017年4月1日(土)15:00開演 入場料:¥7,200 (D席:5階1列) 【主催】東京文化会館 東京・春・音楽祭-東京のオペラの森2017 東京春祭ワーグナー・シリーズ vol.8 『ニーベルングの指環』第3日 楽劇「神々の黄昏」 全3幕(ドイツ語上演/演奏会形式/字幕・映像付) 会場:東京文化会館 大ホール 指 揮 :マレク・ヤノフスキ 管弦楽 :NHK交響楽団 ゲストコンサートマスター:ライナー・キュッヒル 合 唱 :東京オペラシンガーズ 映 像 :田尾下 哲 出演: ジークフリート:ロバート・ディーン・スミス →アーノルド・ベズイエン グンター :マルクス・アイヒェ ハーゲン :アイン・アンガー アルベリヒ :トマス・コニエチュニー ブリュンヒルデ:クリスティアーネ・リボール →レベッカ・ティーム グートルーネ :レジーネ・ハングラー ヴァルトラウテ:エリーザベト・クールマン 第1のノルン :金子 美香 第2のノルン :秋本 悠希 第3のノルン :藤谷 佳奈枝 ヴォークリンデ:小川 里美 ヴェルグンデ :秋本 悠希 フロースヒルデ:金子 美香 感想: 東京・春・音楽祭のオペラ公演、ワーグナーシリーズ8回目、『ニーベルングの指環』4部作の最後を飾る楽劇「神々の黄昏」を聞きに、肌寒い小雨模様の下、 花見客で賑わう上野まで出掛けた。 前々日に出演者変更のEメールが届く。 本公演に出演予定でした、ジークフリート役の『ロバート・ディーン・スミス』とブリュンヒルデ役の『クリスティアーネ・リボール』は、急な体調不良による音声障害で歌うことができず、下記のとおり変更となりました。 【2017/04/01(土)公演】 ・ジークフリート役:ロバート・ディーン・スミス→アーノルド・ベズイエン ・ブリュンヒルデ役:クリスティアーネ・リボール→レベッカ・ティーム 開演前のアナウンスも「両名は3/29に急きょ来日しました。ご了承下さい。」と入り、不安は募るばかり。 演奏会形式で舞台一杯に100人以上のオケがのり、序幕から大音量。その中でも3人のノルン始め、グンター、ハーゲンの素晴らしい歌声が聞こえてくる。 残念ながらジークフリート役のアーノルド・ベズイエンはオケの大音量にかき消され気味、3幕でオケの音量が減った所でようやく聞こえて来た。 もう一方ブリュンヒルデ役レベッカ・ティームは素晴らしい声量で、恋人に裏切られるも最後は自己犠牲に寄る神々を救済する苦悩の役をドラマティックな歌声で表現していた。 第2幕始まる前に合唱が舞台に入る。男声60人女性50人強。婚礼の場面で力強い合唱が加わり、場面を更に盛り上げる。 第3幕フィナーレ「ジークフリートの葬送行進曲」は、正しく『ニーベルングの指環』を締めくくるための壮大な音楽となり、演奏会形式なればこその音楽を楽しむことが出来た。 終演後、ソリスト達を何度も呼び出すカーテンコールが続き、時計を見ると既に20時半を回っている。2回の休憩(30分)を挟んで5時間半の長時間鑑賞となったが、ほとんど眠ること無く最後まで楽しめた(横のおじさんは序幕開始5分後には眠りにつかれていたが)。 昨年の東京春祭「ジークフリート」から、新国立「ワルキューレ」、びわ湖「ラインの黄金」と順番の入れ替わりはあるものの1年間で一通り聞けたことで、頭のなかでストーリーの理解が進み、またライトモチーフも耳に残り、 「神々の黄昏」では前3作のライトモティーフが次々と演奏され、ヴォータンが登場しないものの、その音楽により最後まで影響を与えていることがよく分かった。 来年はワーグナーシリーズ第9段、2011年東日本大震災で中止となった第2回演目「ローエングリン」で指揮ウルフ・シルマー、タイトルロールはクラウス・フロリアン・フォークトとのことで人気が出そうな公演となっており今から楽しみ。 End お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017.04.05 21:55:19
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