テーマ:好きなクラシック(2280)
カテゴリ:オペラ
鑑賞日:2019年4月7日(日)15:00開演 入場料:7,700円(D席4階R3列) 【主催】東京・春・音楽祭実行委員会 東京春祭ワーグナー・シリーズvol.10 楽劇「さまよえるオランダ人」 R.ワーグナー作曲 演奏会形式 全2幕(ドイツ語上演/日本語字幕付) 会場:東京文化会館大ホール 指 揮 :ダーヴィト・アフカム 管弦楽 :NHK交響楽団 コンサートマスター:ライナー・キュッヘル 合 唱 :東京オペラシンガーズ 合唱指揮:トーマス・ラング 合唱指揮:宮松 重紀 アシスタント・コンダクター:パオロ・ブレッサン 映 像 :中野 一幸 出演: オランダ人:ブリン・ターフェル ダーラント:アイン・アンガー→イェンス=エリック・オースボー ゼンタ :リカルダ・メルベート エリック :ペーター・ザイフェルト マリー :アウラ・ ツワロフスカ 舵 手 :コスミン・イフリム 感想: 東京・春・音楽祭のワーグナーシリーズは10回目を迎え、ワーグナー初期の「さまよえるオランダ人」の公演とのことで、春晴天下の桜見物ですごい人出の上野まで出掛けた。 3幕ものだが、今回は1幕と2幕の間に30分の休憩が入り、2,3幕は間を開けずに続けて演奏。そのため2幕のオランダ人とゼンダの出会いから、3幕の最後の救済まで音楽が途切れず、盛り上げていく効果あり。管弦楽は、コンサートマスターに合わせ大音量で聴かせる。 合唱は1幕男声のみだが、通常のタキシード姿が30人強、上が黒シャツ姿が30人弱。タキシード側がダーラントの船員、黒シャツ側が幽霊船側と歌い分けている。2幕最初は約30人女声のみで糸紡ぎの合唱、途中に男声が加わり混声となり、最後はオーケストラと共に大迫力の演奏に。新国立劇場では幽霊船の男声合唱は録音が使われていたが、今回は演奏会形式で100人超える大合唱で東京オペラシンガーズのレベルの高さを再認識した。 歌手では、皆さん素晴らしく、その中でも、タイトルロールのブリン・ターフェル、変更になったダーラント役イェンス=エリック・オースボー、エリック役ペーター・ザイフェルトが良かった。ゼンタ役リカルダ・メルベートはビブラートの多い歌声で最初は音程が不明瞭気味だったが、2幕途中のオランダ人との2重唱から良くなって、最後は素晴らしかった。 映像の方は、1幕船、2幕ダーラント家の居間、3幕は港と船を絵画的に映写しているが、音楽を邪魔することなく良かった。 客席は今年も満席。第1幕ほとんど寝ていた隣のオジサンが、カーテンコールでブラボウの大声に閉口。ワーグナー作品にこの手の観客が多い気がする 来年の東京・春・音楽祭はワーグナー楽劇10作品中で唯一未公演の「トリスタンとイゾルデ」が予定されており、今から楽しみ。 End お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019.04.09 22:28:20
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