テーマ:好きなクラシック(2282)
カテゴリ:オペラ
鑑賞日:2019年4月14日(日)14:00開演 入場料:4,860円(D席4階3列) 【主催】新国立劇場 新国立劇場公園2018/2019シーズン オペラ「フィレンツェの悲劇」 ツェムリンスキー作曲 全1幕(ドイツ語上演/字幕付) オペラ「ジャンニ・スキッキ」 プッチーニ作曲 全1幕(イタリア語上演/字幕付) 会場:新国立劇場オペラパレス スタッフ 指 揮 :沼尻竜典 演 出 :粟國 淳 美 術 :横田あつみ 衣 裳 :増田恵美 照 明 :大島祐夫 舞台監督:斉藤美穂 管弦楽 :東京フィルハーモニー交響楽団 出演 フィレンツェの悲劇 グイード・バルディ:ヴゼヴォロド・グリヴノフ シモーネ:セルゲイ・レイフェルクス ビアンカ:齊藤純子 ジャンニ・スキッキ ジャンニ・スキッキ:カルロス・アルバレス ラウレッタ :砂川涼子 ツィータ :寺谷千枝子 リヌッチョ :村上敏明 ゲラルド :青地英幸 ネッラ :針生美智子 ゲラルディーノ:吉原圭子 ベット・ディ・シーニャ:志村文彦 シモーネ :大塚博章 マルコ :吉川健一 チェスカ :中島郁子 スピネッロッチ先生:鹿野由之 アマンティオ・ディ・ニコーラオ:大久保光哉 ピネッリーノ :松中哲平 グッチョ :水野秀樹 感想: 珍しい2部構成のため、桜が散り初めた中、初台まで出掛た。 今回の2作品は、作曲者、言葉、音楽性、悲劇と喜劇で全く異なるが、2作品ともフォレンツェを舞台とした作品が共通点で2部構成として取り上げたとのこと。 第1部「フィレンツェの悲劇」は初めて聞くオペラ。作曲のツェムリンスキーは、1871年ウィーン生まれでウィーン音楽院でピアノ、作曲を学びブラームスの後押しを受け、シェーンベルク、アルマ・マーラー、コルンゴルドを教えたらしい。 時間となり場内暗転、ドラゴン沼尻氏が登場。序奏が始まり、幕が開くと、フィレンツェの大聖堂や教会の建物を描いた舞台一面の紗幕があり、幕奥に色の付いた照明が当てられ、抱擁するシモーネとビアンカ現れ、紗幕が上がりオペラが始まる。この紗幕だけでも相当お金が掛かっていそう。 音楽の方は無調性、不協和音ではないが、どんどん転調して行く音楽で、R.シュトラウス作品のような音も聞こえる。 オーケストラの大音量の中、歌手は3人ともよく声が通り、4階席にも聞こえてくる。原作はオスカー・ワイルドの戯曲で、サロメにも似たストーリーで楽しめた。 第2部「ジャンニ・スキッキ」は、プッチーニが3部作として作曲した作品の1つ。こちらの舞台は、机上になっており、巨大な本、ペン、ベル、天秤測り等の間を小人の人間が行き交う演出で面白い。 こちらの出演者はタイトルロール以外、日本人の歌手を配役。タイトルロールのカルロス・アルバレスは、場面毎に発声も変え、演技も上手い。最後の口上は、冒頭の「皆さん」の日本語の後はイタリア語だったものの、歌舞伎の見得を切るような口上で、作品を締め括り、気分良く帰路へ。 日本人の歌手も皆さん役に合わせた歌声で良かった。その中でもラウレッタ役の砂川涼子さんの「私のお父さん」のアリアは素晴らしかった。 今回の2部構成は珍しい組み合わせだったが、普段聞く機会の殆ど無い「フィレンツェの悲劇」を聞くことが出来、なかなか面白い試みと思った。 大野音楽監督は1年起きにダブルビルを行うとのことで、今から楽しみだ。 End お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019.04.17 08:45:28
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