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カテゴリ:その他
鑑賞日:2019年10月6日(日)11:30~ 会 場:ユナイテッド・シネマ水戸/Screen6 入場料:¥1,800 映画:「蜜蜂と遠雷」 原作:恩田陸「蜜蜂と遠雷」 監督・脚本・編集:石川慶 「春と修羅」作曲:藤倉大 ピアノ演奏: 河村尚子(栄伝亜夜) 福間洸太朗(高島明石) 金子三勇士(マサル・カルロス・レヴィ・アナトール) 藤田真央(風間塵) オーケストラ演奏:東京フィルハーモニー交響楽団 (指揮:円光寺雅彦) 劇中音楽:篠田大介 製作:市川南 出演: 栄伝亜夜 :松岡茉優 高島明石 :松坂桃李 マサル・カルロス・レヴィ・アナトール:森崎ウィン 風間塵 :鈴鹿央士 高島満智子:臼田あさ美 仁科雅美 :ブルゾンちえみ ジェニファ・チャン:福島リラ ピアノ調律師:眞島秀和 クロークの女性:片桐はいり 菱沼忠明 :光石研 田久保寛 :平田満 ナサニエル・シルヴァーバーグ:アンジェイ・ヒラ 嵯峨三枝子:斉藤由貴 小野寺昌幸:鹿賀丈史 感想: 原作はピアノコンクールを舞台にした小説で直木賞、本屋大賞受賞で気になっていたが、映画化の話題で目にする機会が増え、原作小説を読んだ上で映画を観ることに。 2週間前AmazonでKindleファイル購入時は上下巻各300円だったのだが、今見ると803円になっており、映画公開前の宣伝のためだったのか。 音楽を文章のみで表現することはなかなか困難で、小説の中の音楽を読者の想像の中で鳴らすことになるが、映画化することは、逆に製作者側が実際の音楽にしたものを観客が聞くことになる。 そのため、登場人物4人に合わせたピアニストを選び演奏、録音している。またコンクールの課題曲として菱沼忠明氏が作曲した「春と修羅」のピアノ曲があり、今回藤倉大氏が小説に合わせ作曲したとのこと。 全体的には、2時間枠の映画では原作(単行本507頁、文庫本上下巻960頁)の一部しか映像に出来ず、どうしてもエピソードが削られ、人物描写が浅くなってしまう。これは致し方ないでしょう。 ちなみに映画の中で演奏された曲は「春と修羅」に加え ・ショパン「雨だれ」 ・ドビッシー「月の光」 ・ベートーヴェン「月光」 ・リスト「メフィスト・ワルツ第1番」 ・モーツァルト「レクイエム/キリエ・エレイソン」(原作に無し) ・プロコフィエフ「ピアノ協奏曲第2番」 ・バルトーク「ピアノ協奏曲第3番」 ・プロコフィエフ「ピアノ協奏曲第3番」 いずれも演奏レベルは高く、制作側が力を入れていることが分かる。 原作は小説のため各演奏中にコンテスタントや観客のモノローグを入れることになるが、映画では出演者の演奏映像を中心に演奏音楽のみを流した所は素晴らしく、演奏者の緊迫感が伝わり、まさにコンクール会場の客席で聞いている気分に。「春と修羅」のカデンツァも4人4様で楽しめた。 亜夜と塵との「月の光」の連弾の音楽も、セリフ以上に二人の心境を感じることが出来た。 出来れば、原作にあるショパン、ラフマニノフのコンチェルトも聞きたかった。 残念だったのは、本選の前後で原作にない指揮者とのエピソードとホフマン氏の追悼演奏会が加えられたこと。せっかくのコンクール本戦に掛ける3人の緊張感が薄れ、エピソード内容がコンクール結果とも合わない印象。 あと亜夜とマサルの本選演奏曲が入れ替わっているのはなぜ? クローク係は蛇足。 実際のピアノコンクールを聞きに行ってみたくなった。 End お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019.10.07 20:02:46
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