テーマ:好きなクラシック(2345)
カテゴリ:オペラ
鑑賞日:2024年12月8日(日)14:00開演 入場料:3,000円(C席:2階1列) 【主催】(財)藤沢市みらい創造財団 第25回藤沢市民オペラ 歌劇『魔笛』 モーツァルト作曲 全2幕(ドイツ語上演・日本語字幕付) 会場:藤沢市民会館 大ホール スタッフ 指 揮 :園田隆一郎 演 出 :伊香修吾 美 術 :伊藤雅子 照 明 :齋藤茂男 衣 裳 :増田恵美 音 響 :寺部和貴 舞台監督:伊藤 潤 副指揮 :柴田慎平・松川智哉 コレペティトゥア:藤原藍子・星和代 演出助手:手塚優子 管弦楽 :藤沢市民交響楽団 〈コンサートマスター:平澤 仁〉 合 唱 :藤沢市合唱連盟 合唱指揮:浅野深雪、 児童合唱指導:藤原規生 出演 ザラストロ :デニス・ビシュニャ タミーノ :渡辺 康 弁者・第一の僧侶・第二の武士:湯浅貴斗 第二の僧侶・第一の武士:加護翔大 夜の女王 :梅津 碧 パミーナ :盛田麻央 第一の侍女 :山田知加 第二の侍女 :林 眞暎 第三の侍女 :山川真奈 パパゲーナ :内山歌寿美 パパゲーノ :大西宇宙 モノスタトス:伊藤達人 第一の童子 :本間柚李 ※ 第二の童子 :金子和花奈※ 第三の童子 :中澤晴子 ※ ※藤沢市合唱連盟に所属している児童合唱団の子どもたち 感想 藤沢市民オペラ「魔笛」が上演されるとのことで、ようやく気温が下がってきた冬晴れの下、1年振りに藤沢の市民会館へ向かった。ホール入り口には「完売御礼」の表示有り。 今年は本格オペラ公演になっており、4日に渡り行われ、本日は2日目の公演。オケ、合唱は藤沢市民主体だが、歌手はオーディションで各配役2名ずつが選ばれている。 時間となり客席暗転。指揮者登場まで少し間があり、5分押しで序曲が始まる。すぐに幕が上がり、舞台奥が階段状になっており、その最上部中央に大木の切り株がある。そこに3人の子供たちが飛んだり跳ねたりし走り回る。しばらくすると壁が降りて来て大きな部屋の一室に変わり、下手側の窓の前に大きなベッドが置かれている。上手側の扉から子供たちが入って来て、ベッドへ。そこで大きな本を読み始める。序曲に続いて1幕が始まり、窓を開けてタミーノが登場し、さらに開いた窓から大蛇の頭部が出て来る。今度は正面の扉から3人の侍女が登場し大蛇を退治。そして上手の扉を開けてパパゲーノが登場。 童子の場面では、舞台上部から童子の衣装が降りてきて、ベッドに寝ていた子供たちが着替え歌い始める。 ザラストロの神殿の場面では部屋の壁が上に上がり、階段状の上の切り株は大木に変わっている中で、民衆たちの合唱が始まる。 場面転換が瞬時に変わって、音楽が途切れない演出。また最初から子供たちの読んでいる本の中のお話の設定と解る仕掛けになっており楽しめる。衣装も百年前位の欧米の設定で全て準備されており、市民オペラと言えどもお金が掛かっている。 歌手はオーディションで選ばれたこともあり、皆さん役にあった歌声。 その中でも、パミーナ役の盛田麻央、パパゲーノ役の大西宇宙が良かった。 夜の女王の梅津碧も2幕アリアの超高音コロラトゥーラはバッチリ、1幕アリアは短く、カットされてた? セリフは、全てドイツ語で上演(追加役の3人の奴隷だけがなぜか日本語セリフ)。今回、18歳以下で保護者同伴なら無料の招待があったこともあり、客席には小中高生も多く日本語での公演の方が良かったのでは。 字幕の訳は、かなり男尊女卑、人種差別の前時代的表現で、そのままでは喋りずらい言葉が多いのも確か。また藤沢市民オペラでは「魔笛」を過去に上演しており違いを出したかったとは思うが。 オケはコンマスが東フィル元コンマスの平澤仁でもあり弦楽器は良かったが、管楽器は一部不安定。特にホルンは外れること多く気になった。 合唱は湘南市民コールのメンバーが多く問題なし。 一番気になったのは客席の携帯電話の着信音で、セリフ場面で3回以上聞こえて来て、演出かと思ってしまったのは残念。 指揮者の園田隆一郎の藤沢市民オペラ芸術監督任期が2030年度まで継続が決まり、来年以降も楽しみに。 End お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.12.09 21:35:19
コメント(0) | コメントを書く
[オペラ] カテゴリの最新記事
|
|