1966カルテットはビートルズとクラシックの融合で
鑑賞日:2015年2月8日(日)14:00開演入場料:一般¥2,500(1階4列) 【主催】(財)名古屋市文化振興事業団文化小劇場芸術三昧シリーズビートルズ・クラシックス・コンサート1966カルテット会場:名古屋市緑文化小劇場出演:ヴァイオリン:松浦梨沙ヴァイオリン:花井悠希チェロ :林はるかピアノ :江頭美保曲目:<第1部> 1.Help 2.抱きしめたい 3.愛こそすべて 4.And I Love Her 5.Girl 6.Ob-La-Di, Ob-La-Da 7.Back in the USSR 8.Please Please Me 9.Across the Universe10.Hey Jude11.Yesterday12.Let It Be13.Hello Goodbye<第2部>14.Here, There and Everywhere15.Lady Madonna16.Strawberry Fields Forever17.Eleanor Rigby18.The Long And Winding Road19.Abbey Road ソナタ(4楽章)<アンコール> Rock 'n' Roll Music感想: グループ名の1966はビートルズの来日公演の年。ビートルズやクイーンのロック音楽をクラシックで演奏する希少なグループで興味を持ってCD等聞いていたが、名古屋でコンサートをするとのことで初めての徳重まで出掛けた。 ホールは小劇場と言えども446席で室内楽には丁度良い大きさ、地下鉄駅から直通でつながっており、生憎の雨にも濡れず客席に着くことが出来た。 客席は空席が10席程度しか無く満席状態で、当日チケットで売り切れとのこと。途中MCの客席インタビューでもあったようにビートルズ好きのお客に加え、文化振興事業団友の会等の広報で集客が上手く行ったのでしょう。 開演時間となり客電が消えたが舞台上が明るくならず「手違いかな?」と思ったら、後ろからバイオリンによる「A Hard Day's Night」のメロディーが流れ、再び客電が点き、弾きながら舞台へ、途中からチェロとピアノが舞台上に加わり4人による演奏となり驚きのある演出。 衣装はチラシと同じく黒のブラウスにグレーのパンツ。 プログラムを見て曲数が多くただ演奏すると飽きるかなと思っていたが、4人のアンサンブルだけでなく途中でソロ演奏になったり、メロディー楽器を替えたりと編曲が面白く飽きさせない。 特にビートルズメロディーにクラシック曲を入れての演奏があり、「Hey Jude」とヘンデル「私を泣かせてください」の組み合わせはピッタリで楽しめた。 15分の休憩を挟み第2部「Here, There and Everywhere」はピアノのみで、「Lady Madonna」は途中から演奏しながら、白のブラウスに4人異なった鮮やかな色のパンツ姿で登場。 ラストの「Abbey Road ソナタ」はアルバム「Abbey Road」の曲が盛り込まれメドレーで4楽章になっているが、途中込み入った編曲でメロディーが判りづらくなり、もう少し楽器間のバランスを整理し直した方が良いように思えた。 演奏はピアノ以外は楽譜を見ずに互いに合わせてながらの演奏で、単にビートルズの曲をクラシック楽器で演奏するのではなく、ビブラート、ピッチカート、ポルタメント等の演奏技法を駆使し、ロックボーカルのようにノリやタメを入れて原曲のテンションを上手く表現しており、これは正しくライブならではで、新しい音楽を感じることが出来た。 NHKのTV放送「NHK歌謡コンサート」(2月17日20時から)に出演とのことで、録画して観ることに。End