『愛する人』

2011.06.13

(2)

公式サイト

仕事がとっても忙しい＋家庭(娘二人の育児)の悩みが多くて
ストレスマックスー。

今日は、仕事を半日やれば(実験を仕込めば)休めそうなので
会社を午後休んでリフレッシュ。
ちょっと同僚に頼みごとはしちゃいました。
たまには、いいしょっ。

遅れて公開の『愛する人』
テーマ、ジャンルも私の好きな香りプンプンですが
ナオミ・ワッツのキャストが、これまた惹かれまして。

もぉー観にいって本当に良かった。
涙がじんわり出ました。
平日なので、観客二人の貸しきり状態でした。

今年のお気に入り作品にランクインです。
この脚本、本当に上手く書けてまして、ツボです。
自分が姉妹で育ち、娘を二人育てているのもあると思います。

母の存在を知らずに生きるエリザベス(ナオミ・ワッツ)
の自立心（強さ）ともろさ。自虐的な性生活。
弁護士の知的な設定も違和感なく、やっぱりナオミ・ワッツって
好きな女優。美しい。
脱ぎっぷりの潔さも、好感度大です。

14歳で出産し、里子に出してしまったカレン(アネット・ベニング)
の人生。
実の母の介護、確執。何か、人生に掛け違ったような違和感。
彼女の中で立ちはばかる壁。
(シングルマザー？）家政婦から聞いた、実母の本心。
泣けます。

母の大事にしていたペンダント、小道具も効いてました。

この二人の物語だと思っていましたが、
素敵な女性のエピソードが絡んできます。
子供を産めない黒人女性(ルーシー役・ケーリー・ワトソン）の
養子縁組を切望する姿。
彼女の母。育児ノイローゼ気味の姿に、一喝するシーンが好き。
20歳で子供を生み、手放す決意（かなり渡す先にはこだわりがある)になった女性。
その母。
沢山、女性(母と子供)が出てきます。
妊娠したエリザベスが、14歳の盲目の少女と出会います。
盲目の彼女と、彼女を心配し愛する母のエピソードも
心に残りました。
(受験に翻弄気味の自分に自己嫌悪）

養子縁組、実母の確執、介護、シングルマザー、不妊治療、宗教
色々なことを考えされましたが、
静かに心に染み入る作品でした。

また時間が経ってから見直したいです。