連載21 ステロイドの塗り薬について
昨日レスタミン軟膏について書いた後、他の方のステロイドの薬害を恐れての、壮絶なアレルギーとの戦いの記録を拝見しました。そこで、この問題は私自身どう考えたらよいかという結論みたいなものはわかりませんが、ステロイドのキツイ薬を使用した者として、報告しておくべきだろうと考えました。★ 10月6日の日記にも書かせて頂いたように、這い這いができるようになった頃の皮膚は最悪でした。まだ1歳前でしたので、それまではひどい時でも、顔にはロコイド軟膏、体にはリンデロンVG軟膏しか塗っていませんでしたが、(顔の方が副作用が出やすいため、よりゆるい薬にしていた)、どうしてもそれでは見ていられない状態になりました。皮膚科の先生が、これはステロイドが多く含まれているので、心配されるかもしれませんが、今の状態でずるずるいって、より多くの感染を招くより、短期間、しっかり薬を塗って、一旦、肌の状態をもどし、他からのばい菌の侵入を防止しましょう。その方がトータルで見れば、少ない薬ですみます、とおっしゃいました。確かに思案はしましたが、身がえぐれて、みていられませんでした。リンデロンDP,デルモベートのとてもきつい薬を1日4回、量もしっかり塗りました。先生の話では、薬が怖い怖いといって、少しづつ長く塗るより、短期間(できれば2、3日以内)、しっかりと塗って、はやく皮膚の状態を戻し、よくなれば、きつい薬は絶対に使わずに弱い薬でケアをしていった方が、薬害も少なくて済みますとの事でした。2日も塗れば、一旦は改善します。そして、1週間ぐらい経つと、また何かの拍子にすごく悪い状態に戻るという繰り返しを1ヶ月ほどしました。そんな折、小児科の先生に水疱瘡の薬を勧められました。幼稚園入学時にも、肌の状態が悪くなった時は、水疱瘡の薬よりもステロイドの薬を選びました。(水疱瘡の薬を塗れば登園させられないので、幼稚園に通える薬の方が良いと判断しました。この時は、ひざ裏とひじ裏に使用しました。)実際、薬の副作用か、身がえぐれていたせいかわかりませんが、小学校入学時くらいまで、ひざの皮膚は肉厚でデコボコしておりました。ひざ裏とひじ裏の肌の色も、他よりも白く抜けたようになっていました。あと、お腹や背中も少しまだらでした。手の甲の皮膚もざらざら肉厚でした。しかし、見るからにかわいそうというほどではありませんでした。それを見る度、かわいそうなことをしたかな、と思ったり、あの時は仕方なかったと、自分自身に言い聞かせたり。しかし、中学・高校と進み、体格が良くなり、肌も日焼けしてくるようになると、もう何処がそうであったのかわからなくなりました。ステロイドの事は、書こうか、たまたま家の子は目立たなくなっただけの事で、もし、一生残るようなことになったらどうしようと考えると、良いとも悪いとも言えないと思い、この原稿を書きかけのまま、ずるずると日にちを伸ばし伸ばしにしておりました。しかし、本日拝見した壮絶な戦いを読ませていただくと、こういう結果もあったとお知らせしておくべきだと考えました。先生にも注意され、私も思う注意項目は、顔や陰部は薬の副作用が出やすいので、特に顔への使用はできるだけ避ける。どうしても、医師の処方で使わないとダメだろうと判断された時は、2日で直すぞと気合を入れて、十分に1日4回は塗るが、肌の状態が落ち着けば、すぐに弱い薬に切り替える。(絶対に、薬の効き目の誘惑に負けないこと!)ただ、痒いだけの時はレスタミン軟膏でしのぐ。この時、肌を掻かないでパンパンと叩くように言い聞かせる。くれぐれも、ステロイドの効き目に頼り過ぎない。肌の炎症を抑える為だけに使う。化膿している時は、ステロイドよりも、抗生物質の塗り薬だけを少量使う方が効果があった。(飲み薬より薬害が少なく効果が得られるとの事)