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カテゴリ:小説
「ねぇ、合コン行かない?」 「…へ?」 少しの沈黙の後、彼女はすっとんきょな声を挙げた。 目の前の友人はそれをクスクス笑いながら言う。 「だから、合コンよ。合コン。フリーなんだし。 失恋には新しい恋って云うじゃん。」 「ま、まぁ…そうだけど。」 「じゃ、決まりね。」 私の意見は聞かないのかと思いながらため息を尽く。 だが、こういう所が京香らしいと言えばらしい。 +++++++ ――それじゃ、土曜午後2時に駅前ね。遅れないでよ。 そう言ったのは彼女なのに。 「遅い…。」 少なくとも30分以上は待っている。 それなのに、他の人は愚か肝心の主催者が来ないんじゃ話にならない。 電話をしてみようかと携帯を取り出す。 プルルルと機械音が鳴る。 6コール目で「はーい。」と砕けた口調で京香が出る。 「もしもし?今どこに居るのよ。」 「えーと、もうすぐ着くかも。」 かもって何だ。かもって。心の中で軽い悪態をつきながら話を続ける。 「はぁ…。2時って言ったの京香でしょ。何してるの?」 「うん?寝坊しただけだけど。」 まるで、それが何?とでも言いたげだ。 「もう…とにかく早く来てね。あとお茶買ってきてね。ついでにアイス。」 「え、何で。」 「何でじゃない。こっちは暑い中30分以上も待てされてるんですけど?なに?文句あるの?」 嫌味を含めた声色で話す。 「はいはい。わかったよ。」 悪びれもしないで相手は返してくる。 最後に早くね、と念を押し電話を切った。 15分くらい経った頃にコンビニの袋を下げた京香が来た。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー なんか京香って俺に似てるね。性格(笑 まぁそんな感じで2話です。 誤字脱字が多いからちょこちょこ変わってるかもしれないねぇ。 でも、そこは気にしないでね。 うん。 じれじれで進んでくのかもしれないなぁ。 この調子じゃ。 次の狙いは来週の水曜日だ(・ω・)笑 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
June 28, 2008 06:01:23 PM
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