カテゴリ:落語
江戸落語にはあるのに、上方落語にはない。落語の定席のことです。年中落語をやっている落語専用のホールのこと。戦前まではあったらしいのですが、戦後になってなくなってしまいました。
最近、東京では、春風亭小朝が銀座大落語祭を仕掛けたり、六人会という新しい落語を模索するグループを作ったりと盛んになりつつあるそうです。それに比べると上方落語はそうでもない。で、若手がもっと活躍できる場を作ろうということで、この落語の定席建設に向けて三枝らが働きかけているのです。詳しくはこちら! その建設資金を集めるためのチャリティ寄席でした。顔ぶれはかなり豪華。お得で充実した落語会となりました。 まずは、桂三若。創作の『カルシウム不足夫婦』をやる。関西人の行儀の悪さ、ずうずうしさから、イライラした人というマクラで本題に入る。このタイトルを目にしていたから、ここからが本題だったのだと途中からわかったのだが、それまでは長いマクラだな~なんて思ってた。結婚5年目にして、思いやりのない夫婦間のやりとりが面白い。勢いがあって面白かった。 それから、私の好きな桂小春團冶の『ちりとてちん』。初めて聞きました、有名なこの演目。さすが師匠、やっぱり面白いな。知ったかぶりをする近所の男を騙すために、腐った豆腐に『長崎名物 ちりとてちん』と書いた熨斗を貼って、その男に食わす話。 続いて、桂ざこば。骨折してると聞いていたから、出るのかな?と話していたら、案の定、スーツにギブス、松葉杖という格好で登場。怪我のいきさつから、過去の腎臓結石、うつ病で苦しんだときの『闘病日記』とも言える話を面白おかしく語る。それにしても、うつ病で5年以上も大阪から松山の病院に通っていたとは。そして、それを枝雀にいさんに相談していたなんて。 仲入り後は、笑福亭鶴瓶の『青木先生』。鶴瓶の私落語の十八番ねた。これは大好き。私は一度聞いたことがありましたが、また聞く機会に恵まれた。 とりは三枝の創作落語。演目はわからんかった。この日の落語会はりそな銀行の講堂でやったのだが、まずは三枝のお父さんが旧野村銀行の行員だった話から、銀行の話へ。続いて暑くてやってられないよ、というぼやきから、ぼやきつながりで、居酒屋でぼやく男の話の本題へ。でもその男も居酒屋なのでした。三枝はやはり花がありまんな。出てきただけで、拍手喝采、なんとのう笑いがこぼれる雰囲気に。 三枝はん!天満・天神繁昌亭ちゃあんと成功させてぇな お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
August 1, 2005 09:25:32 AM
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