遅まきながら『蛇にピアス』を読んで
第130回芥川賞受賞作。金原ひとみさんの『蛇にピアス』文芸春秋で、最初の部分だけちょこっと読みましたが、その時は、なにか気持ち悪い話、という印象でした。今日は全部読んでの感想です。ある意味 純粋に何かを求めている若者が描かれているのかもしれません。ルイという女の子が、アマという男の子に出会って、話が展開していくのですが、アマは、よくいる男の子のタイプだと思いました。男の臆病な可愛らしさが、よく描けて居ます。そして、ルイは、今の場所を守る、女のちょっと卑怯な本質をよく出しています。『蹴りたい背中』も読みましたが、両作ともに、話題性で本を売ってしまったという点で、今回の芥川賞は、成功??したのではないでしょうか??みなさんは、読んでみましたか??どう思われましたか??