メシ食う俺もすきずき

2016/12/05(月)21:12

貝めしと伊勢うどん 多市屋

旅に出る 飯を食う(60)

すでに書いたが、今回の伊勢の宿泊は、主催者斡旋で二見浦の旅館だった。 実は二見浦は第3希望というか、最終選択肢だったが、結果として二見浦泊でよかった。 市内泊だったなら、せっかく伊勢まで来たのに、二見浦まで足を伸ばすことはなかっただろう。 ただ晩飯の選択というか、暗くなってからも開いてる店は少なく、下手をしたらコンビニ弁当かとも考えたのだが、表参道にぽつりと一軒だけ明かりがついていた店の暖簾をくぐる。 事前に調べていたわけではないので、伊勢うどんののぼりがあるから飲食店だろうくらいの認識だったが、この多市屋は明治10年創業で二見浦興玉神社の表参道名物らしい。 おすすめの貝めしと伊勢うどんのセット(1,000円)を注文した。ビールを飲みながら待つことしばし、サザエの混ぜご飯と伊勢うどんに赤だしのセットが運ばれて来た。 福岡の俺には、うどんといえばつゆが並々注がれたものだから、味噌汁が付くことは考えられないが、この構成を見て、このタレまぶしうどんは汁椀というよりもおかずなんだなと納得する。 サザエの混ぜご飯も美味しく、時々くるジゴ(内臓)のほのかな苦みと、一緒に口に放り込んだご飯の自然な甘みがまたいい。 前日の夕方に夫婦岩は見学していたのだが、朝起きてすることもなく、 6時45分だったらしい日の出の夫婦岩を再度見に行ったが、残念ながら曇っていた。 夫婦岩自体は日本全国にあるのだろうが、福岡にも志摩という地名があって(怡土と志摩で現在の糸島)、そこに「二見ヶ浦」があり夫婦岩がある。 恥ずかしながらこの歳になるまで、このような海中の近接する二つの岩に注連縄を掛けるのは、単に立ち姿が珍しいから、それ自体が神体扱いなんだろうと思っていたが、これは海側の鳥居だと案内板に説明されて、初めて合点がいった。 日曜の朝に行った時はちょうど干潮で岩の根元まで見えたのだが、女岩の根元にはどうも人工物があるよなと思ったが、帰って来て調べてみると、大正7年に台風で倒れて修理されているらしい。 俺はどちらかというと、自然の景勝よりも土木の跡を見つけたりする方が楽しい。 さて、お伊勢さんマラソンでは当日会場の出店や内宮参道のおかげ横丁で使える500円のチケットまでもらえるが、当日は昨日も書いたサンプルとビールで腹いっぱいになったので、 鰻巻寿司に換えて、これは家まで持って帰って、酒のアテで余った総菜のから揚げと春雨スープと共に、昨日の晩飯になった。

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