メシ食う俺もすきずき

今日は走らなければいけない日だが、どうも体が重たかった。腿や脛、さらには肩に疲労がある。なんでだろうと考えたら、たぶん日曜日に武雄で草むしりしたのが響いている。庭の草むしりが災害ボランティアなのかと言われたら、正直俺も迷うところではあるが、独居高齢のお宅に於いて、去年の水害を起点に内在していた諸問題が顕在化したものではあることは間違いないだろう。

それでも夕方までは走る気でいて、今夜は炊いたご飯がないタイミングなので、走った後で冷麺でも食おうと用意していた。

具には昨日着けたオイキムチと、今日買ってきた叉焼に総菜の味付けゆで卵とプチトマト。


別の器を用意していたのだが、スープの量が微妙だったので中華的なラーメン丼を使う。

という記事を書いたが、今夜は走っていなくて余裕があるのでついでに思い出した話を書こう。

若いころに割と長く飲食業にいた話は何度か書いた、結局、就職しても夜間のバイトで行っていて、社員が帰った後の時間帯は店長のようなものだった。実際客からは店長と呼ばれていたし。

オヤジ（数日前に書いたアウトドアの師匠とは別の飲食の師匠）に付いて何店舗か変わったが、一番長いのは焼き肉店だった。

そんなある夏、サイドメニューに冷麺が載った。盛岡冷麺とかが流行るずっと以前だ。当時２０代だった俺より少し上の、たぶん３０代のカップルが冷麺をオーダーしたのだが「酸っぱくない」とクレームが入ったと学生アルバイトが言ってきた。

いや、俺もアルバイトなのだが、クレームを受ける立場が俺しかいないので、「冷やし中華ではなく韓国冷麺である」ことを説明したのだが、韓国冷麺を理解してもらえず、特にお兄ちゃんは女性連れだったこともあって、首筋に血管を浮き出させて「酢を持ってこい」と言われる。仕方がないから小皿に巣を入れて持って行ったが、あれから数十年が経ち、彼らもまだ生きているのならば、あれから一度くらいは冷やし中華ではない韓国冷麺を食ったことであろう。