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カテゴリ:Outdoor-扉の外
令和2年7月豪雨の被害から初めての週末を迎えた。(正確には球磨川沿いは、先週末にすでに災害が発生していたが。)
コロナ下という特殊な状況でのボランティア活動を強いられることになり、各地に立ち上がった災害ボランティアセンターは、県内のみやさらに狭い同一経済圏からのみ災害ボランティアを募集している。それに対して支援をしたい県外からのボランティアからは不満の声が上がっている。 もちろん俺も、県内といっても一部は被災した地域になるわけだし、その他の県内地域から、あの規模の災害に対するボランティアの参加を期待するのは無理だと思う。 でも、コロナ下という特殊な状況では仕方がないんだよね。俺は営業職でこれまでは日々老若男女・法人個人を訪問してきた。ところが新型コロナウィルス発生以来、仕事はテレワーク中心になった。非常事態宣言が明けてからは、客に対して「このような状況だからこのまま電話で手続きを進めることもできるし、どうしても対面がいいならば訪問する」旨を伝えている。 その結果は言わなくてもわかると思うが、高齢になるほど面会を避けたがる。高齢になれば新型コロナウィルスが重症化するリスクも高まるし、未知のウィルスに対する恐怖心も若い人とは比べ物にならない。そこに全国から人が集まるといわれると、ボランティアを依頼する方も、依頼はしないが町に住んでいる方も不安に思うのは仕方がないことだ。 そして災害の被害を受けて支援を求めるのは、いつも悲しいことに高齢の方が中心になる。 例えば熊本県は6月30日に1名の新規感染者が出て以来、今まで感染者が出ていない。そう言われると何となく自分の安全がイメージできるんだよね。 それを、いやいや確率論的には同じだからと無理に説明したって無駄なことだ。だって大みそかに年越しそばを食うことや、お正月にお雑煮を食うことを、何の根拠もない迷信だと言って止めさせることができる? 人の心を支配することは誰にもできないだろう。 今までも県内募集というルールは割とよくあったのだが、今までは、行けば現地のボラセンも受け入れてくれたらしい。俺は受け入れ不可のところに行くのは、ボランティアをしに行くのではなく、現地の災害ボランティアセンターにボランティアしてもらう行為だと思っているから行ったことないけれど。 ところが今回は、人吉市の災ボラは実際に福岡からの人を断ったらしい。たぶん、無理を承知で押し掛けたんだと思う。 という話の後で、じゃあお前はどうしていたんだと聞かれたら、県外のボランティアセンターで活動してきた。県外移動制限が解除になって以来、俺はそのボラセンで先週も先々週も活動しているので、ボラセン側は3週間に渡り(週末ごとにだが)俺の健康状態を把握できている。 という事実の後で、令和2年7月豪雨での災害発生のニュースを受けた後、ボランティアセンターから俺をボランティアではなくスタッフとして登録したからという連絡を受けた。 いや俺がいいとか悪いとかという話ではなく、災害ボランティア活動って新たに災害が起こりました活躍したいですではなく、東日本大震災や熊本地震、平成29年7月九州北部豪雨や令和元年8月豪雨に関しても、今でも日々活動を継続してきた人がいるんだよね。 そんな人たちは今回、行くところがないなんて言っていないから。まあ、県内のみではとても片付かないのは目に見えているから、県外から災害ボランティア活動をしたい人は、募集範囲が県外に広がるまでしばらく辛抱するしかない。 ということを、本当は不満の声があふれるSNSに投稿したいが、気弱な俺は匿名でここに投稿した。 (というわけで、いつもコメントをくださる方には、絡みづらいエントリーで済まん。) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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