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萩野 哲人

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2005/02/25
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カテゴリ:創作
 「――早瀬に気があるんじゃないの。」

 眼鏡があかねに合いの手を入れた。藍太はぎくりとして彼女を見やった。

 「そうそう、そう言えば最近、二人とも登校早いよね。実は申し合わせて逢い引き!してたりするんじゃない?」

 「ちげーよ!そんなんじゃねーよ!」

 太っちょが冗談めいて放った言葉はあながち間違ってはいなかったから、図星を突かれた藍太は、傍らで友人が止めるのも聞かず、ついむきになって反論してしまった。だがそれがかえって墓穴を掘ったと知ったときには、もう相手の三人は格好の標的を得たとばかりに「やっぱりそうなんだー!」とか「バイキンカップル誕生!」などと口々に騒ぎ立てていた。

 藍太は藍太で、三人がそうしてクラス中に風評を撒き散らすのを何とか止めようと「聞けよ!聞けってば!」と懸命に呼びかける。だが彼がそうして必死になれば必死になるほど、彼女達は面白がって物事をいたずらに大きくしようとするのだ。

 「おい、いい加減にしろよ!」
そろそろ真剣に頭にきた藍太が、できる限り凄みをきかせてそう言い放つと、あかねたち三人はようやく少し静かになった。どうやら藍太の事をひとしきりからかって、幾分満足したようであった。

 あかねが言った。

 「じゃあ、何だって私たちの内輪揉めにあんたが口出してくるのよ。そんなことしてあんたに何の得があるっていうの。」

 「俺はただ、お前らのやり口が気に入らないだけだっつーの。」

 「またまたあ。『僕の大好きな早瀬さんを守ってあげたい』とか何とか思ってるんじゃないのー?」

 「思ってねーよ。」

 「――本当?」

 「くどいな。本当だよ。」

 彼のその言葉に、あかねは言質を取ったとばかり要求してきた。

「ならここで言って見せなさいよ。『早瀬みたいなバイキン女に興味はありません』って。」

 藍太の背中を、嫌なものが走り抜けた。

 彼は自分が試されている事がわかった。彼女は要するに、クラスの目の前で、「自分も瑞穂に対するいじめ行為に参加する」と表明しろと言っているのである。だが、それを受け入れるにしろ拒むにしろ、藍太には不利な選択肢しか用意されていないのだ。
見ると、瑞穂は三人に取り囲まれた中で彼の事を不安げに見つめていた。藍太は彼女から目を逸らした。

 「……早瀬みたいな女に、興味なんかあるかよ。」

 ぼそり、と呟く。

 所在なげに立ち尽くす藍太を見ながら、あかねはただにやにやと笑っていた。

 「――ま、そういう事にしといてあげるわ。」
そう言うと、彼女は瑞穂を解放した。瑞穂はどん、と乱暴に突き飛ばされたものだから、二、三歩よろめいて、近くの机に寄りかかった。その目は藍太を申し訳なさそうに見つめていたが、藍太は後ろめたさに襲われて、その視線に耐えることができなかった。

 「道具は片付けておいてね。じゃあね。」

 掃除用具を放った彼女は、取り巻きを連れて教室を出て行った。太っちょと眼鏡の二人はいい気味そうに去り際何事か言い捨てたが、藍太にはもうその言葉が聞こえなかった。

 悔しさでいっぱいになった藍太は、うつむきざまに下唇を噛んだ。


――――――――――


 実に二週間ぶりの更新であります。
 以前の日記に特に近況報告の必要がないと言っていたはぎのですが、その後急に忙しくなり、その為その間全く更新がストップしていました。主には前に触れたイベント参加の為で、実は知人の三人と一緒に同人誌を作っていたのであります。当然、はぎのは文章での参加で。
 しかしこの同人誌作成というのが大変な作業でした。初参加サークルという事もあってノウハウなんか無いに等しいし、製本作業中も次から次へと不測の事態に悩まされ、一時は本当にこんな調子で本が出品できるのかという不安がサークル内を覆いました。
 けれども最終的に皆で知恵を出し合った結果、そうした困難は無事に克服する事ができました。知人のお一人が「まるでプロジェクトX」のようだとおっしゃっておりましたが、まさにそんな感じの大変な試みでした。
 成績は30部刷ったうちの10部。
 次回も新刊で参加できるといいなあ。
 売れるといいなあ…(切実)。

 で、ふたつめ。実はこの度とある映画の劇中オーケストラの楽団員としてエキストラ出演してきたのです。
 詳しい事は公開前とあってここでは書けませんが、今まで縁の無かった銀幕の裏の世界を垣間見られて、非常に貴重な経験をしました。もともとが友人の紹介による参加だったのですが、まさか楽器を弾ける事のおかげでこんな面白い事に参加できたのは素直に驚きです。
 しかし三日間、終日拘束されていた為に疲れてろくにネットに繋げられず、これまた更新が遅れる要因となってしまいました。
 けれど学校での授業がほとんど終わってしまってから、余りある時間を無為に費やすことなく生活できるというのは非常に恵まれているのかもしれません。

 ちなみに、その参加イベントの裏でトラバ先のような催しも行われていました。

http://monkeyfarm.cocolog-nifty.com/nandemo/2005/02/post_5.html

せっかく同じ展示場にいたのだから見に行けば良かったのだけれど、こちらのイベントが終わった時にはもう皆疲労困憊&参加費¥2000は高すぎて見送り。






Last updated  2005/02/27 11:30:01 PM
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