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カテゴリ:お勉強
脳を加速させる方法には 自動車に例えて言うならば (1)エンジンの回転数を上げる方法と (2)排気量を大きくする方法がある という話でした。その2回目です。 今日は、 (1)エンジンの回転数を上げる方法 についてです。 子供たちに教えていると 算数や数学に限らず 思考スピードの速いこと遅い子がいます。 これは、生まれ持った能力である と片づけてしまえば、簡単ですが その後の環境や導き 生きる環境そのものの 日々のやり取りの中で 必要な能力を高めていくことができる ということが実践のなかで分かってきました。 そして、この思考スピードは 理解のスピードであったり 書き取りの早さであったり にも大きな影響があるように感じています。 この思考スピードに関係するのが エンジンの回転数に例えた 脳の前頭連合やある ワーキング・メモリです。 ワーキングメモリとは 情報を一時的に保持し 操作・統合して答えを 導き出す という一連の過程を含み、 言語理解や推論など 高次の認知機能 のベースとなる 重要な機能であると考えられています。 詳しくは、北海道大学の 澤口教授のコラムをご覧ください。 つまり、ワーキングメモリとは 少しだけ記憶に留めておき、 計算・行動などが終わると 忘れてしまう記憶のことですね。 例えば、スーパーやコンビニで 新聞と缶ジュースを買い物したとします。 新聞が130円 でガムが105円だとして、 500円硬貨を出してお釣りをもらうことは 日常では当たり前の行為ですよね。 実は、ここで ワーキングメモリを使っています。 130円と105円で235円だから 500円出したら、 265円のお釣りと頭の中で計算します。 暗算する時、130円と105円は 足し算するまで覚えておかなければならず、 その計算の235円は、500円出して お釣りを 計算するまで覚えてないといけません。 しかし、235円という足し算ができたら 130円と105円は また265円という引き算の結果が出て 265円 のお釣りをもらえば 265円という結果は もう必要ないので忘れてもいいわけです。 このような何らかの行為が終わるまで 覚えている記憶がワーキングメモリです。 他にも会話などで、相手の会話の内容を 全てではありませんが ある程度覚えておかなければ 会話はできません。 こんな感じで、日常生活のなかでも 活発にワーキングメモリを使っているのです。 しかし、ワーキング・メモリですが 最近どんどん使わない もしくは、使わなくてもいい状況になっています。 電話番号は、携帯のメモリーに入り 計算は、バーコードが読み取って 勝手にやってくれるようになりました。 前回書いたように、脳も筋肉と同じで 使わないものは、退化してしまうんですね。 このワーキングメモリを鍛えるには 四則計算、百ます計算など 頭をクルクル動かすような 計算問題が有効だと思います。 暗算に例えると、桁上がりの情報があれば その情報を「活性化状態」に「保持」しながら 次々と暗算の計算を「処理」していきますよね。 これで、「保持」と「処理」の同時的働きを なぞらえることができるんです。 いろいろなトレーニングをしてもらっているのですが この計算が、一般に、いいと言われる状態より 一段高い状態、スラスラできている状態だと 中学生・高校生での成果 日常生活での処理速度が 高くなっていると感じています。 脳の高速化を可能にする メモリのパワーup 試してみてはいかがでしょうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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