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怪獣亭非日常

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2006.07.09
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ザブングルは富野作品ザンボット、ダイターン、ガンダム名古屋テレビのサンライズ枠が生んだ作品です。時期としては劇場版のガンダム三作目、劇場版のイデオンと同じ時期、いや大変な時期ですね。
もともと他人の企画が富野由悠季のところにまわってきたらしくコメディ要素の強い作品です。

惑星ゾラと呼ばれる地球は戦争か何かで汚染された世界らしく旧人類イノセントは住めない世界です。
滅菌されたドームでしか住めない彼らはその世界に耐性を持った人類シビリアンを作り出し?ブルーストーンという石や三日の掟などを決め事とし思うが侭に働かせまた実験・観察していたのですが・・。
三日の掟を守らないジロンやシビリアンの革命組織ソルトの台頭、奮戦もあり青息吐息のイノセントはエルチを洗脳したり互いにつぶしあいをさせたりするのですがシビリアンとイノセントの調和を願う長のアーサーランクにより事態は急転してゆきます。

でラス前第49話「決戦Xポイント」最終回「みんな走れ」です。

イノセントのリーダーアーサーの命がけの尽力で洗脳されたエルチが復活。
今回はほとんどエルチのワンマシヨー。
シリアスな局面なのにギャグ調なのがザブングルで宿敵グレタ・カラスも
「あんたみたいなおばさんに好きはさせないよ」
とエルチ節炸裂。コンタクトを渡して愛に生きるよう諭します。

しかしながら今回最大の見所は大型核ミサイルを受け止める主役メカギャリアでしょう。

半径1キロはコナゴナのはずが受け止められるミサイル。
今さら主人公らしく死んでも
そうはなんないよ、アニメでさー!」(大意)

アニメを自覚してるアニメの主人公はこの当時珍しかったなあ。(今でも珍しいって)

最終回「みんな走れ」は感動と笑いのフィナーレ。

面倒になってXポイントにロボット体に変形してウルトラジャンプするアイアンギアー。
「できると思うの?」
マンガだからねー
細かいことをいえば前回からどさくさにまぎれてコトセット、ラグにHな事しまくりです

終局、ザブングルで黒幕カシムと対決。ミサイルが狭い倉庫を飛び交い
大型のミサイルが倒れカシムとビラムは憤死。
しかしエルチは視力を失いファットマンはザブングルを庇い「エルチーっ!」の絶叫を残して消えていくのでした・・。(このシーンは悲しいですね)

最後に残ったティンプもオールスター総出でボコられて退場します。

「兄ちゃんまた会おう。(ラグの「もう会えるわきゃねえんだよ」というアニメの枠を意識した突っ込みを受けつつ)ホーラと違って俺は不滅だぜ」の言葉を残して。
本来三日間過ぎたらチャラという法律を破るジロンからはじまった話なのでこれはないのですが、
ここまでくるとこの卑怯な敵役にも愛着が湧いてきてますからね・・。

そして感動のフィナーレ。
目が見えなくなったエルチは迷惑をかけるのがイヤさに勝利の宴会に沸く船をでます。

「わージロン!!」と泣くエルチに「あいよ」と答えるジロン。
この後落ちてしにそうになるエルチを救うジロン、そして

「俺はエルチの手足や目の代わりくらいできるぜ」
「私みんなに迷惑かけた」
「お前は俺が嫌いか」
「嫌いなわけない」
「ソルトやアイアンギアーの連中は」
「嫌いなわけないじゃない!」
「じゃあ決まりだ」
「・・ラグが可哀そう・・」
「ラグは強い娘だ・・死にはしない」
キスして走りだす二人。
ジロン不細工なのにカッコよすぎだなあ。

そこへ駆けてくる仲間たち。
生きていた!!ファットマンがエルチを奪いとり走り出します。
ラグがジロンに抱きつきキスして・・地平線へむかって走る仲間たち。
何故かそこにホーラやティンプが加わり、死んだりいなくなったりした人たちの姿がオーバーラップしてゆきます。
幻のトロン・ミランにアコン・アカグ、エル・コンドル、メディックさんにカタカム・ズシム、カラス一家にホッター老人まで。
ここのオーバーラップシーンがそれぞれのキャラを活かした愛情たっぷりの描かれ方で好感度高いです。ただラストがカシムなのは・・。

この作品の劇場版が「ザブングルグラフティ」この作品はファンのためだけのまさにグラフィティなのですがラストが違います。「永遠のアーサー様」で亡くなったはずのアーサーランクが最後の疾走シーンで颯爽と登場。
これでエルチ、ラグ、マリア、ビリンといったヒロインたちが全部そっちに殺到するという・・あんまりなラストでしたねー。いや、それもありだけど。ザブングルなら。

小説版は鈴木良武によるもので富野由悠季の書く小説とは一味違いますね。
「強いぞガメラ」を古典舞踊と解釈したエルチが文化の復興としてプロポピエフ一座に上演させるという抱腹絶倒のエピソードもあります。
ティンプがつまずいて石に頭をぶつけて途中で死ぬなどの改変がされアニメ版とは違った面白さがある作品です。

ザブングルは気楽についつい観てしまう作品ですが結構見せ場の多い楽しい作品です。
イデオロギーや理屈よりもその疾走感を楽しみたい、(だからこそ富野作品としては異色な)一作といえるでしょう。

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最終更新日  2006.07.09 13:01:44
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