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怪獣亭非日常

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2006.07.09
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カテゴリ:映画パラダイス
日本沈没 ◆20%OFF!
↑オーディオコメンタリーが小松ファンには堪らない映画版DVD。中野昭慶もいいなあ。

まもなく公開になる樋口真嗣監督作品「日本沈没」。

予告編に出てくる「奇跡は起きます。起してみせます」の台詞は「トップをねらえ」の引用・・ですよね。
いや「トップをねらえ」自体が引用だらけの作品だからひょっとしてさらにモトネタがあるのか?などと変なところが気になっている「日本沈没」ですが・・。

そんな中、観たけれどまるで記憶がない73年版の映画を再見してみました。

当時史上最高の5億円を投じた作品ですが、さて・・。

大陸移動の図から始まり冒頭から20分間は田所博士がわだつみで海底に潜る話です。
海底の変動とエキセントリックな田所の性格をよく描写してはいるのですがいかんせん地味な印象はぬぐえません。掴みとしては地味で今観ると弱い気がします。
山本首相(丹波哲郎)の登場。
そして小野寺(藤岡弘)と阿部玲子(いしだあゆみ)の出逢いと海でのラブシーン。
原作では屋外の濡れ場(光文社ノベルス版の重なる男女の挿絵は今でもおぼえてるなあ・・)。
映画ではいしだあゆみの黒い水着が扇情的なのですが抱いて・・と誘った後、非常に残念なことに火山が噴火します。

TPOをわきまえろ火山(なにを期待してるんでしょうか)。

ここから山本首相と首脳のやり取り、D計画の発動、日本のフィクサー渡老人の登場などの描写が続きます。

50分を過ぎたあたりで田所博士の
最悪の場合には日本列島の大部分は海に沈んでしまう」という最も有名な台詞とともに関東を中心に大規模な地震が発生します。
本作の最大の見せ場がこの地震のシークエンスです。橋が落ち家が崩れ工業地帯が炎上。ビルが崩れガラスが刺さり大津波が起きる。狭い路地での悲劇。
爆発炎上の中野特撮の面目躍如なシーンですね。
約15分のここが特撮面で本作の一番の見せ場になりました。ただ名所旧跡を壊すような流れではないのはそれはそれでなのですがややもの足りなさが残ります。

以後は沈没の確定と日本人の受け入れ先の折衝とやや地味なシークエンスが続きます。
小野寺と玲子の濡れ場とはとてもいえない上半身のみのベッドシーンを経て
ついに1年以内の日本の沈没が発表されます。ここで1時間45分。
あとはD計画チームの日本人脱出計画と並行して各地の沈没、マグマと海が混じるとか地震で崩れる山、すでに水没し大阪城がみえるだけ、津波などが描かれますが残念ながら関東のシーン程見せ場にならず細切れな印象を受けます。
やや、散漫な印象の中、渡老人と山本首相の対話、首相と田所博士の今生の別れを経て日本はあっけなく姿を消すのでした・・。

というわけで意外にも地味な2時間20分。
竹内均教授の長い説明などスペクタクルというよりも学術映画っぽい描写(それも原作の味なのですけどね)が印象に残る作品です。

小松左京の小説は奇想天外な設定を説得力のある科学的説明とある種の力技で見せてしまうまさにSFらしいSFなのですが映画になった作品はそのケレン味が欠けて説明に絡めとられ非常に固い印象があります。(その意味で岡本喜八監督の「日本アパッチ族」は実現して欲しかった・・)
映画化された「復活の日」も「さよならジュピター」(「首都消失」は読んでいない)も優れて面白い原作を消化しきれず粗筋をおうのに精一杯な印象を受けます。
73年の「日本沈没」は田所博士=小林佳樹の熱演がなんとか作品を救っていますがやはりダイジェスト的な感じは否めません。
非常に頑張った特撮(特に関東のシーン)も今観るとややもの足りない気がします。

今回観たのはDVDでオーディオコメンタリーが小松左京、中野昭慶、橋本幸冶。
いやー、みんな勝手なことばっかりいってて面白いですね。
本編唯一のベッドシーン(色気なし。いや、これほど色気のない映画は珍しいなあ)の最中、えんえん関係ない煙草の話してるんですから。
星新一(毒舌で有名)がこう言ったとかなんとか「おもろ放談」みたいでいいなあ。

小松御大の仰る通り渡老人に花江(当時の東宝期待の新進女優角ゆり子。最近、日本映画専門チャンネルで幻の「しあわせ」が放映されました。のちの「嗚呼!おんなたち 猥歌」(大好き)での好演が印象的)が裸を見せるシーン、老人と田所との最後の会話は原作ファンとしては見たかった気がします。

さて今回の映画ですがどうなんでしょう・・。とりあえず樋口監督に期待して観たいと思います。

そんな中、何と実に30年越しに全くあきらめていた原作の続編が映画にあわせて登場なのですね。
小松御大だけでなく谷甲州との共作で「日本沈没第二部」が。完全に前作の続編のようなのですがさて・・。





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最終更新日  2006.07.11 08:16:16
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