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カテゴリ:漫画の断章
![]() ↑早川文庫「クルクルくりん」全3巻、絶版の徳間書店版全5巻 とり・みきは日記調のノンフィクション漫画の大傑作「愛のさかあがり」、ギャグ漫画家として完成度の高いギャグアンソロジー「ひいびい・じいびい」や叙情性やSFマインドあふれる「山の音」、「クレープを二度食えば」、その集大成たる未来の本にまつわる長編DAIHONYAシリーズなどの優れた作品を残していますが最初のメジャーヒットが「クルクルくりん」だったりします。 この作品は80年代前半に描かれた美少女を主人公としたコメディで前作「るんるんカンパニー」がギャグの暴走で話がなりたっているのとは対照的にコメディ、しかもラブコメでしかしながら多重人格を扱った当時としては結構先鋭的なテーマの作品だったりします。 今年になって文庫化された「クルクルくりん」ですが表紙及びあとがき漫画、隙間埋めイラストが描きおろしになり現在のとり・みき調の絵柄と20年前のオリジナルとのギャップがすごいです・・。 どちらかといえばロリっぽかったくりんが同一人物の中学生とは思えない大人っぽい色気すら感じさせる姿に変貌しています・・・。 私的なお薦めは「時をかけるくりん」「学園戦隊トリカマン」「こちら撮影現場」。 「時をかけるくりん」はそのまま「時をかける少女」のパロディ。 原田知世に入れ込んでいた頃のとり・みきらしい作品。 「学園戦隊トリカマン」は学園祭で戦隊特撮映画を作るというねた。 くりんのライバルの麻衣ちゃんが戦隊ものを 「意味もなく爆発したり巨大化したり宅地造成所で戦ったりしてくだらない」と妙に詳しく批評するのもおかしいですね。 同級生のブチ子さんがデザインを担当するのですがこれが当時科学戦隊ダイナマンのデザインを手がけていた出渕裕その人でトリカマンのライバルキャラ(キメラっぽいかな?)や戦隊のデザインもやってます。無駄に豪華だな・・。 「こちら撮影現場」は「さよならジュピター」の撮影現場訪問ねた。 作中ではくりんたちが学級新聞の取材でいくことになります。作中での映画のタイトルは「さよなら木星またきて四角」。総監督は小松左京ならぬ小町写経。 「小惑星の上に小学生がいる」というギャグをこそこそくりんと作者が相談する件などいかにもとり・みきらしいです。 川北監督やまだ助監督だった手塚昌明監督の姿もみることがてきます。 東宝なのでゴジラもちゃんと登場するのがうれしいところ。ゴジラに遭遇したくりんは女自衛隊員の性格が現れて 小町総監督は「ゴジラ対美少女木星の大決闘」の着想を得たりと賑やかなお祭り作品ですね。 この作品は岩井小百合主演でテレビドラマ化されています。くりんの父に宍戸錠、ジェームス吉田に高田純次、麻衣に有森成美というちょっと変わったキャスティング。原作のファンであるが故に放送当時はあえてみなかったのですが今となっては見てみたい作品ですね・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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