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「ドカベンスーパースターズ編」も13年目のシーズンを迎えた。 単行本でいえばドカベン全48巻、大甲子園全26巻、プロ野球編全52巻にスーパースターズ編が既刊17巻・・・。 山田の高校時代とプロ野球時代では実は既にプロ野球の方が長い(ドカベンの10巻位までは中学生なので)というのは改めて驚きではないだろうか。 昨年のシーズンオフからドカベン世界ではにわかに結婚ブームと記録達成ラッシュになっている。 殿馬はマドンナと入籍、里中は山田の妹サチ子にプロポーズ、岩鬼は夏子はんと復縁、山田も新しい出会いが・・・とかはまあどうでもいい事なのだがこの山田世代の12年目を終えての通算成績にはちょっと・・まあいいや、ですませられない問題がある・・というかなんというか・・全くもう・・・。 以下12年目までの通算成績を列挙する 山田 1999本安打、500本塁打 岩鬼 450本塁打 殿馬 2200本安打 微笑 325本塁打 不知火 200勝 土門 180勝 里中 149勝 とても12年目の成績には思えないトンデモナイ成績である。 殿馬の2200本安打は・・同じく95-06年のイチローの安打数2382本(メジャーは年間20試合も多いことを考慮すればイチローと比べても殿馬の数字には遜色がない)、パの年度別最多安打者のトータルが2162本ということから考えてありえない数字・・・殿馬はこの数字を残しながら首位打者獲得は1回だけなのだ。 この辺り水島新司らしい記録へのこだわりのなさ鷹揚さが伺える。 山田と岩鬼の本塁打数には王の12年目までの本塁打数が447本また清原の12年目までの成績が1468安打の361本塁打だったことを書いておく。 不知火の12年目の200勝だが・・・これはこの12年間のパ年度別最多勝利の総計194勝を越え最後の300勝投手鈴木の217勝に肉薄する数字である。 打高投低の時代においてこれがどの位凄いのかは野茂英雄の12年目までの通算勝利数が139勝であることからも推し量れると思う。 長々と書いてきたのはこれらの破天荒な数字を見ていると悲しい気持ちになるためだ。 これら山田世代の度を越えたバケモノのような成績に反してドカベンで紡がれる物語のなんとつまらないことか。 私が読みたかったのは野球を描く中で描かれる人生のドラマだったはずでありそれは小さな身体故プロの壁に苦悶する里中であって12年目で楽々と150勝する里中ではなかったのである。 近年の水島作品に共通するツマラナさはそういう行き過ぎた超人志向にある・・・というのは今更いっても始まらないのかもしれないが昔からのファンからすると悲しいことである・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007.04.08 02:36:18
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