558213 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

くっぴーのお部屋

くっぴーのお部屋

体外&顕微授精 2~4回目

平成12年6月31日 2回目の採卵。
 途中で便意をもよおさないように・・と思って朝浣腸をしたら、電車の中で便意をもよおし、途中下車したおかげで、遅刻した。すぐに手術室に入って、台の上に乗ったら点滴・心電図や血圧計の装着・消毒・・など同時進行でされてしまい、何とも情けなかった。まさしく、まな板の上の鯉!!1回目の採卵よりも、痛くないな・・・と思ったけど、途中からすごく痛かった。逃げて帰りたいくらいだった・・・。でも、「ココで逃げたら、今までの苦労が水の泡・・」と思って、我慢した。(と言っても、とても逃げられるものじゃないけど)「痛かったら、痛いって言って下さいね」と言ってくださったので、「痛いですー」と言ったんだけど、「もうちょっとだからねー」「痛い」と言っても結局同じだったんじゃない!今回は夫と一緒に行ったので、ちょっと安心していられた。
14個採卵、10個顕微授精、4個体外受精。


7月1日
 受精確認の電話があった。「全部凍結でよかったですね?」と言われたけれど、「出来るなら移植したい」と希望しました。先生に確認してもらい、移植することに・・・。


7月2日 移植。
 受精の確認が出来たのは、顕微受精した10個のうちの9個。3個移植し、残りは凍結してもらうことになった。

移植の後、お腹がパンパンに張っていた。ストッキングも苦しいし、ジーパンもきつい。職場の婦人科を受診したところ、「卵巣刺激症候群」(OHSS)だとのこと。卵巣がはれて、腹水も少したまっていた。これが起きた時は妊娠していることが多いらしい。妊娠するとHCGホルモンがたくさん分泌するので、さらに重症化することもある、と本にも書いてある。でも・・徐々に症状は落ち着いていった。


7月15日 判定。
 尿検査 陰性。「良いグレードの卵を戻したのに。着床に問題があるのかなぁ」とのこと。排卵も、受精も、着床もしないなんて悲しすぎる!!でも、こういう場合は、顕微授精をして、凍結胚を子宮の状態を整えた所へ移植するのが効果的らしい。


8月1日 移植。
 6個融解のうち、4個移植。判定はちょうどおじいさんの初盆で忙しかったので、夫の実家で密かに検査。陰性。 
 

11月8日 3回目採卵。
  

12月11日 移植。
 5個融解したうちの3個を移植。グレードは1・2・4そんなに悪くなかったけど、妊娠には至らず。


平成13年2月
 脳外科外来の看護婦さんが切迫流産で、休みが続いている為、代わりに脳外科にいってくれる人を探しているという話を聞きました。内科ほど患者数も多くなく、ゆっくりしたペースで出来るんじゃないかと勧められました。スタッフも1人だし、内科外来のスタッフとの関係にストレスを感じていた私にはすごく良いタイミングでした。看護婦1人、という事に不安はあったものの脳外科に行って環境を変えてみることにしました。


平成13年2月16日 移植。
 3個移植。移植後の安静は着床には無関係らしいけど、今まで何回移植をしても上手くいかないので、着床しそうな頃の4日間休みをもらうことにしました。今までは移植後もバタバタ仕事していたから。いろいろ気付いたことを試してみることにしました。後悔はしたくないから・・・。移植後、またお腹が苦しくなったので、勤務先の婦人科を受診しました。腹水はなかったので様子を見ていくことになりました。


3月2日 判定。
 受診した時にわかったんだけど、凍結胚を戻しているから、OHSSにはならないそう。この時は、ただの便秘だったらしい・・。結果は虚しく、陰性。でも、脳外科外来の片づけで忙しかったので、気を紛らわすことが出来ました。

この頃、「お子さんは(いるの)?」に加え、「お子さんは何人(いるの)?」攻撃が来るようになりました。‐1人もいなかったら、悪いの?!‐と突っかかっていきたい所を、我慢して、「いえ、まだなんです」とだけ言うことにしています。従姉の子供(私より7歳くらい年下だったかな?)が出産したそうで、おばちゃんはとても嬉しそうに話してくれました。私と母の前で。その次には、お決まりの「あんたとこは?」攻撃。「この子はまだで・・」と母。ごめんネ。孫を楽しみにしてくれてるのに、なかなか抱かせてあげられない。私の里帰りの為に、選んだベビーバスにも使える洗面台、なかなか使えないね。

医療費が莫大な額なので、医療費控除を初めて受けることにしました。

平成9年から、いろいろお世話になった婦人科の先生が退職されることになり、九州の病院に行かれると聞きました。「1人位、出産まで経過を見たかってんけどなぁ」と言ってくださいました。出産を見届けて欲しかったんだけど、せめて妊娠の報告だけでもしたかったなぁ。本当に優しい先生で、最初の頃に、「時間外に(病棟に)相談しに来てくれてもいいしな。」と言ってくださったのも先生だけでした。毎月励ましてもらっていました。

前脳外科外来の看護婦さんが復帰されることになったんだけど、いつ休まないといけないようになるかわからないから内科に行くようにって言われたそう。というわけで、脳外科外来に居座ることになってしまいました。


3月下旬
 メル友の妊娠報告を受ける。本当に、良かった、嬉しかった。メールに妊娠菌を思いっきり付けて送ってもらった。移植後以外の時は、脳外科外来をきれいに片付けることに集中しました。


4月16日
 雅子さまの御懐妊報道。良かったです。私にかかるプレッシャーよりもはるかに強いものがあったでしょうに・・・。8年間、辛く、長かったんじゃないかなぁ。久し振りの明るいニュース、この話題はきっと不妊症患者さんの多くも喜んだんじゃないかなぁ。


4月19日
 病棟の歓送迎会に呼んでいただきました。その中にAIHで妊娠した方がおられ、みんなから祝福されていました。私が不妊治療をしていることを知っている先生が、自分の不妊治療の思い出話も聞かせてくださり、「旦那もプレッシャー感じてるんだよ」っておっしゃいました。「まぁ、ゆっくりと・・」と励ましていただきました。不妊経験のない人たちは、「まだ若いんだから・・」とか「頑張って」と言って励ましているつもりだったんだろうけど、妊婦さんになったばかりの看護婦さんは「そう言われる事がプレッシャーなんだよね」って言ってくださいました。そんな風に、その場に2人も私の気持ちを気遣ってくださる人がいたことに感謝しました。同じ不妊患者さんの妊娠の話は私を元気にしてくれます。頑張らなきゃって。でも、不妊患者さんに「頑張って」という言葉は禁句です。もう十分頑張っているはずだから・・・。


4月22日
 受診。「子宮内膜は結構厚くなってるけど、卵巣は働いていないみたいだね」と言われてしまいました。採卵にむけて、準備開始。1年程前まで、文通をしていた人から手紙がきました。出産したそうです。いつか、私も。平成12年の暮れに結婚した夫の友人の奥さんが妊娠されたそう。妊娠4ヶ月。出来る所にはすぐ出来るのねー、と思ってしまう。

こんな詩を発見。

願って、願って
それでも遅くやってくる子供は
幸せのタイミングを見つけるのが上手だという
決して急がず
でも確実に幸せを手にする
そんな子供なのだと・・・

そう思えれば、待てる気がします。


5月
 今月の朝のミーティングのスピーチ『子育てについて』そんな話、やめて~って感じ。スピーチの日、ミーティングをサボろうかなぁと思ったんだけど、それもしゃくなので、「もし、子供が出来たら、お父さんとお母さんのところに生まれてこれてよかったと言ってもらえるような子育てがしたい」と言いました。あと、虐待とか自殺とかが多いこの時代だから「自分の命・他人の命を大事に出来る子に育って欲しい」と言いました。


5月17日 4回目採卵。
 何日かまえから、お腹が張っていて病院に向かう時からお腹が痛かった。採卵もすごく痛かった・・・。「痛い?」と聞かれても、声が出ないくらい痛かった。18個採卵できたそうです。卵巣が腫れていたので、卵の位置を確認する為にエコーの器械が内膜にあたるだけでも痛かったのだそうです。手術室に入ってから30分後に終わった時には、放心状態でした。


6月18日 移植。
 採卵18個、顕微授精10個、うち9個受精。8個を凍結、融解した卵のうち移植可能なもの2個。今までにない悪成績。先生も「ありゃりゃー」と言っておられたそう。あんなに辛い採卵だったのに、結果も最悪。

9年目で妊娠された人の話や、15回の採卵で妊娠された人の話を聞きました。すごいなぁ・・・。そこまで頑張れるか・・・。でも、治療を止めてしまう勇気もない。
4回目の結婚記念日がきます。2人仲良く・・が1番なんだけど。でも、そろそろ家族が増えてもいいんじゃないのかなぁ・・?


7月2日 判定。
 陰性。春頃から、夫は花粉症の薬を飲みつづけていました。でも、夫の花粉症の薬は受精などに関係はないそうです。


7月16日
 6月に「ポリープがあるって言われたことない?」とある先生に言われ、エコーをしてもらってきました。結果は、無し。良かったです。今度の顕微授精の時は、少し方法を変えてみようということになりました。顕微授精の直後に卵子に「電気刺激」を与える方法と、「2段階移植法」と言って、胚移植して、その数日後にもう1歩分割をさせた胚盤胞という状態の胚を移植するという方法。約半数の受精卵が途中で分割しなくなるらしいけど、胚盤胞まで進んだ胚を移植することによって、妊娠の確率を上げることが出来るそうです。ちょっとあかりが見えたような気がしました。でも、9月の末に青森への出張があるので、それが終わるまで少し休憩することにしました。

抗精子抗体だけが原因の不妊症の場合・・・体外受精をすると妊娠の確率はかなり高いそうです。この抗体は、着床には影響しないから。

このことを知った時、体外受精ですぐ妊娠できると信じてしまった私。でも、そんなに甘くなかった。4回の顕微授精を終えて、2段階移植という方法があることを知り、今度こそ・・・という期待をもつ反面、今度駄目だったらどうしようという不安の入り混じった気持ち。ゆっくり、ゆっくり・・と思ってみても、どこかで焦っている自分。やってみないとわからない、出来ることをやればいいんだから。やるしかないんだから。




© Rakuten Group, Inc.