桜並木が・・・
毎朝の痛勤電車の窓から黒目川沿いの桜並木が見えるが、ピンクのトンネルが川を覆うように遥か彼方に延びている。このトンネルが毎日少しずつ大きく淡くなって行くのが分かり、楽しみだ。このまま行けば週末には満開の桜並木となり、夜桜見物の人たちで溢れることだろう。並木の所々には電球がぶら下がっていて、あざやかな夜桜が漆黒の闇を背景に白っぽく浮かび上がる様が想像できるので、週末には行ってみたくなる衝動に駆られる。個人的にはソメイヨシノより、ヤマザクラの方が好きだ。高校時代に訪ねたことのある、福島県の勿来の関で見たヤマザクラは実に印象的だった。折しもゴールデンウィークの時期で、新緑が目に眩しくなる山道を勿来の関へと向かう途中、心地よい海風を受けてヤマザクラの大木から花弁が吹雪のように舞い落ちる。初夏の日差しを受けた花弁がきらきらと輝いたのを今でも覚えている。先日の高尾山でも桜がほころびかけていたが、一丁平の方へ行くとソメイヨシノの群生地があり、ハイカーがその木の下でお弁当を拡げていた。日陰ではニリンソウとかヒトリシズカ、ヤマブキなどの可愛い芽が吹いていて、山全体も春に向かってまっしぐらの状態だ。景信山の先ではコゲラが木の幹を叩いて虫を追い出しては食べているのも観察した。もともとアウトドア専門の趣味があるので、この時期は走らずとも散策していても色んな発見があって実に興奮する。今週末の青梅高水トレイルランは天気は雨交じりになりそうだ。少し気になるなあ。