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おもしろ話抜粋:黄門様症候群!


おもしろ話


年をとるたびにかわいいと言われたい。と、超高齢化社会について論じられる今日この頃、つくづく思うのであった。

だって皆、かわいくないんだもん。口を開けば「昔は良かった」「今の若い人にはわからない」といった言葉ばかり。

たしかにそういう世の中ではあるが、そういう世の中にしてきたのもまた、その世代の人びとである。

昔が良かったといっても皆、ラクをしてきたわけではないだろう。


楽な生活ができるように努力してきた企業、サラリーマンすらもその言葉は否定しているのだ。

そんなことで若い世代とコミュニケーションがとれるものか。

「今の人にはわからない」などという無神経な言葉を聞かされるほうの気持ちが、わかっているのか。>

わからないと思うならわかってもらえる努力をしろ。ワカランから言っても仕方がない、それならはじめから言うな。

私は、ある一つの世界について、当事者が「わかる人だけわかってくれればいい」などと口にすることが大嫌いだ。

あるいは「わからない奴がバカだ」とか。

そういう肝の小さな世界に発展はないのだ。「難しいかもしれないけれど、理解してほしい」という気持ちくらいは欲しい。

それが表現であり、コミュニケーションではないのか。

先日、新聞で読んだ記事がツボに入った。定年を迎えてもなお、「元○○」といった肩書きにこだわる人が多すぎるという。

その最たる例が「水戸黄門」だと。

いや、別にドラマでやっていたことがすべて史実だったと言いたいわけではない。

むしろ史実からどんどんかけ離れてゆく話が、廃れつつもお年寄りに人気があるのはなぜか。


だって、よく考えてみたら、あのジーさんは国民の血税で、どうでもいいような理由をつけてのほほんと旅に出て、

しかも助さん格さんという現役の地方公務員まで連れ回しているのである。まさに公私混同甚だしい。


最近、外務省の役人による公金横領が問題になっているが、これは江戸時代から続く悪習だったと言わざるをえない。

うっかり八兵衛なんてただの町人だ。自費でついていっているとは思えない。

それが人一倍に食べまくり、 血税を水のように使っている。いいのか、それで。

しかも他人様の土地へ行けば行ったで、あちこちの小さなもめごとに首をつっこみ、

収拾がつかなくなれば 「わしは先代の副将軍じゃ!!」と過去の栄光をふりかざす。今はただの老人のくせに。

と、悪意のある書き方をすればこうなるが、私は水戸黄門が必ずしも嫌いというわけではない。

石坂浩二に交代してからは、黄門様の設定も批判に対応してか「前の副将軍」ではなく「(現役の)右大臣」とこだわりをもたせている。

八兵衛もいないし。ってあの役者さんは「大岡越前」以外の番組で見たことがない。リストラされて大丈夫か。

ついでにいえば、あの由美かおる率いるくの一軍団がわけがわからない。

うら若き女の子が、いくらくの一だからって「親分、わかりやしたぜ」と言い出したりするのは

(もちろん親分とは由美かおる。そういえばこの人って「由美」とか「かおる」って呼ばれないな。いつもフルネームだ)

やりすぎだ。しかも強くないし。ものまね番組でちっとも似てもないのににぎやかしで踊っている

ギリギリガールズとかシェイプアップガールズみたいなものだ。

ま、まじめな作家が現代を舞台にヤンキー娘を描こうとして、

「あたいは」と言ってたりするような感じがあって、微笑ましくないわけでもないんだが。

コロッケが風車の弥七的ポジションにいるのも、いつネタに走るのかと気が気でならない。

助さん格さんにいたっては・・・どう言えばいいのやら。

要するに、若すぎる。加賀まりこも意味がなし。と、キャラクターだけでこれだけ叩けるのだが、

ストーリーはというとけっこうおもしろいのだ。昔からマンネリマンネリと言われてきたイメージを打破するためか、

黄門様が出てこないシーンにもじっくり時間をとっている。しかし、展開が早過ぎる!

1時間でおさめるために、どんどん状況が変わっていくのだ。ジェットコースタードラマというものが流行ったことがあるが、

お年寄りはあんまりジェットコースターに乗せてはいけないと思う。だって危ないじゃないか。

以前と比べて、火薬の使用量 もアップしてるし。これが載るころには、番組は終わっていると思われるが……

新しいものは新しいキャラクターで挑戦してほしい。と思ったが、原田龍二で見事にコケたことを思うとなかなか難しいのだろう。

話がすっかり時代劇の問題点へとすり変わってしまった。戻しましょう。

「水戸黄門」の最大の見せ場といえば印ろうをガガーン! と出すシーンに尽きる。

それによって元○○といった肩書きを持つ、しかし今は息子や娘に厄介者扱いされている人々の心が、スッキリする。

彼らは「印ろう」が欲しいのだ。私が「どこでもドア」が欲しいように、「印ろう」を見せて、

邪険に扱う家族をギャフンといわせたいのである。


日本には「腐っても鯛」という、まさに水戸黄門のためにあるようなことわざがある。

しかしここは、腐ってもいない遺伝子組み換え植物でつくった食品でさえ捨てられている日本である。

そんな時代、誰が腐った鯛など食べるだろうか。

「水戸黄門」の視聴率低下の原因は「時代のニーズではないから」という、ごく簡単な理由からである。

だから元○○の皆さん、謙虚に生きてください。というよりもね。

過去にこだわらず、新しいことをはじめて「今△△をしている」ということに胸を張れば、そんなに家族からも疎まれないと思うのだが。

ま、こんなことを書いてる私が老人になって、どんなことをはじめてるんだろうか。

まだ書いてたりしてね。ライフワークじゃとかいって。

そこまで年食ってこんなこと延々書いていたら、ほんとうにババアの説教で猫も食べないだろうな。

うーん、かわいく年をとる方法はないのか。  やっぱり、恋だな(キッパリ)。最初からそれだけ書けば良かったな・・・。

                     
conna











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