2007/10/26(金)09:24
アマゾン日記2007 6日目前編 ~アマゾン川チャーター船クルーズ~
6日目 10/12 サンタレン~イーリャ デ サンミゲール
5時起床。
6時に船に乗るため、5時半から朝食が取れるとのことだったが、レストランに行くと、ぜんぜん準備ができていない。このルーズさは実にブラジルらしい。
街の方から拡声器やクラクション、爆竹で朝からドンチャン騒ぎをしているのが聞こえる。
なにかと思ったら、とある宗教が今日は集会があるからみなさん来てください。と呼びかけているらしい。早朝から近所迷惑もいいところである。
30分がかりでようやく朝食の準備ができて、いつもブラジル朝食をいただく。
8割方準備が整ったブラジル朝食バイキング。
朝食後、タクシーで港へ。前回来たときとほぼ同じ場所から船に乗ることに。
水量は前回よりも多少多い。
サンタレンの港に停泊している船たち。
今日から1泊2日で乗船するチャーター船『ペレイラネット』が待っていた。
砂浜から直接乗船する。アマゾンの川は岸からドン深になっているので、多くの船が船首を岸に乗り上げて停泊する。
ペレイラネットに乗り込むとすぐ出港。前回はここで冷却水系統のトラブルでなかなか出港できなかったが、今回はスムーズだ。
ペレイラネットには、船長とその助手とコックのおばちゃん、熱帯魚関係のお手伝いのあんちゃんの4人とわたしたち5人の合計9人が乗っている。
船長と助手、コックのおばちゃんはこの船のオーナーのファミリーだそうである。
The Amazon Touchではこの船を過去に何度か利用していて好評なので使い続けているそうである。
サンタレンの港を出て、青いタパジョス川からコーヒー牛乳色のアマゾン川に入っていく。
対岸に見えるのはアマゾン川の中州だ。その向こう側にも川があり、さらに中州があって・・・とすごいスケールである。
昨日の夜行った教会も川から見ると雰囲気が違う。
ブラジルのヤ○ダ電器も健在。
実はブラジルで大成功した日系人経営のデパートらしい。
中州の向こう側に大型の鉱石運搬船が停泊していた。コックのおばちゃんによると機関故障でもう4ヶ月も泊まったままだそうだ。
ブラジルは鉄鉱石の産地で鉄鉱石を積みに日本の商船もアマゾン川を遡ってやってくる。
大学の先輩がこの航路の船に乗っていて『南米航路サイコー!!』といつも話していたのを思い出す。この航路の船に乗りたかったなぁ。
10万トンクラスの大型バルカー。
こんなデカい船が走れる川は世界でもアマゾン川ぐらいなもんです。
yamyamさんが持参したGPSとPCをセット。カーナビ状態で航路が表示される。
船のスタッフもその画面に興味津々。
世界中どこでも自分がいる場所がわかる技術ってスゴイですなぁ。
中州をグルっと回り込み、アマゾン川を遡る。
前回、アレンカー近郊でナマズ釣りをしたが、ここまではそのときとほぼ同じ航路である。
ハンモックを吊ってもらい、いつでも昼寝ができる。
クーラーボックスにはキンキンに冷えたビールが詰まっている。
ビールを片手に、ぼーっとアマゾン川を眺めながら、しばしのんびりとした船旅を楽しむ。
ときおり、ピンクイルカらしきジャンプが見える。鳥が飛んでいく。
船には仕事でいつも乗っているが、客として乗る船はホント最高!至福のひとときである。
船旅ってやっぱり最高の贅沢だよなぁ。とつくづく実感したのであった。
船の寝泊りはハンモックが必需品。
コックのおばちゃんに酒のつまみにブラジル名物『玉子フライ』を作ってもらう。
ブラジルでは目玉焼きを油で揚げるようにして焼く。これがなかなかうまいのだ。
このコックのおばちゃん、ふだんはサンタレンの街中でお弁当屋さんをやっているそうである。料理の学校にも行ってて料理大好き。こういう船に乗ってツアーに帯同するのも好きなんだそうである。
料理好きというだけあって一日ほとんど料理をしている。しばらく眺めていると、実に仕事が丁寧なのが良くわかる。こりゃ食事は期待できそうだ。
サンタレンを出港して4時間。ペレイラネットはアマゾン川の支流に入ったところでスローダウンした。
水深がかなり浅く、船首で助手が棒で底を突きながら水深を調べ、船長は慎重に船を進めていく。
底触。座礁。船乗りとっては実に気持ち悪いものである。
わたしも船に乗っているので船長の気持ちがよくわかる。
棒で水深チェック中。水深は1メーターほど。
船長の顔もこわばる。
岸沿いの通りがかりの人に聞くと目的地のイーリャ デ サンミゲールは近いらしい。
ペイレラネットはここで錨を下ろして停泊。搭載している小型ボートに乗り換え、イーリャ デ サンミゲールを目指すことになる。
続く。