私の住んでいる街には公民館などで子供達を預かる幼児園なるがある。
35歳のダンナも小さい頃は通っていたという、かれこれ40年の歴史のあるものだ。
何と月平均約7千円で午前中ではあるが3~5歳までの子を預かってくれる。
午前中子供を預かってくれるだけで掃除、洗濯、お昼の支度までこなせるのが魅力。
もうすぐ4歳になる長女をダンナの実家のある区の幼児園に通わせて1年が過ぎた。
年上の子達に揉まれて長女もだいぶ成長した感がある。
先月ダンナの甥と姪を含む6人の年長さんが卒園した。
そして残った子供達は年長さんが3人、年中さんが長女を含め6人、年少さんが2人となった。
その卒園式のあと、父兄が集められ、会議があった。
保育士の先生2人が言いにくそうに
「実は少子化で新しく入園する子供達がいないので園の運営が厳しいです。月末までに市に最終的な園児の数を報告しないと補助金がおりないのですが、この人数では補助金でも運営は難しいのです。とりあえず、月末まで入園希望者を募りますが、最悪休園となります」と言ってきた。
経営のことまでは私達父兄は分からないので現状を聞いてショックだったが、無くては困る。
他の保育所では値段も高いし、第一、共働き家庭を優先していてただでさえキャンセル待ちの状態と言うのでどうしても幼児園を存続させて欲しかった。
私達夫婦と義妹達の夫婦揃って慌てて園児募集のチラシを作成してポスティングしたり、スーパーなどの入口に掲示させてもらった。
私も○ネッセのサイトで同じ市内に住む人たちに失礼を承知で私書箱にDMを送ったりした。
今月に入ってまだ存続か否かの連絡が無かったのでどうにかこうにか人数も集まっているものだとふんでいたのだが、今日になって休園の知らせがハガキで来た。
ショック!!である。
私は専業主婦なのでよいのだが義妹たちは仕事をしているので困るだろう。
これから慌てて区外の幼児園を探さないといけない。
区外の幼児園に通うと働く義妹たちが子供達の送迎が出来ないうえに今までダンナの実家の近くに園があったので義母が歩いて甥姪たちを送迎できたが、それが出来なくなる。
我が家でも今までダンナが通勤途中に長女を送り届けていたのが区外の園だと遠かったり、甥姪たちも一緒に登園させるのでダンナはどうしても遅刻してしまう。
そしてその任務は必然的に私が受け持つことになるだろう。
朝起きてダンナを送り出し、長女を園に送るためにもうすぐ2歳の次女と3ヶ月の三女を連れて車に乗って、ダンナの実家に行って甥姪をピックアップして園に送り届け、その後またアパートに帰って次女と三女の面倒を見ながら掃除、洗濯、お昼の支度。
お昼に帰ってくるダンナに食事をさせてまたダンナを見送って1時に子供達を迎えて甥姪をダンナの実家に下ろしてから家に戻って長女に昼食をとらせて子供達をお昼寝させて…
うーーーーーん気が重い。
国よ!少子化少子化と言う割に子供達を育てる環境に十分な補助金をあてないなんて…
共働きじゃないと認可保育所には通わせられないし、無認可だと高くて通わせられない。
私のような産後すぐの母親は働くことなど出来ないし、働いたところで下の子達も保育所に預けないといけないし、月謝だけで私の給料は飛んでいくだろう。
育児をするのに親は働き、子は預けられ親子の時間なんて全く無くなる。
どこが美しい国日本じゃ!