2005/11/03(木)15:27
痛みは友達
当院に来られるほとんどの方は「痛み」や「凝り」を訴えていらっしゃる。
「腰が痛い」
「肩が凝った」
「とにかく痛みを取ってほしい」
「痛みさえなければいいのに」
「痛い」。実に嫌な言葉だと思う。誰でも痛い所があれば、意識がそこに集中し、
気分が憂鬱になるはずです。
では、痛みとはいったい何者だ?何のために存在する?痛くなければいいのか?
まあそんな事は普段は考えない事ではないかと思います。
痛みとは何か?
ひと言で言えば「体の警報です。」
人間の体はしゃべれませんので、体の異常を伝えるのにいろいろなサインを出します。
「これ以上無理すると体が壊れますよー、何とかしてくれ~」というサインを送っているのです。
「無痛無汗症」という生まれつきの難病があります。日本国内では、約200人の
患者がいるそうです
その患者は、痛みを感じないため無理な体の動きをして骨折したり、足の骨が変形したりしやすいので、足にギブスをつけて生活しなければならない場合もあります。
汗が出ないため、体温調節ができず夏は高熱に冬は低体温になり、命にかかわることもあります。
体温の調節が非常に難しいため、6月から9月くらいまでは外出することすらできず、クーラーをつけっぱなしにして、冷水を浴び続けないと生活ができないという状況の方もいらっしゃいます。
このように痛みというのは人間にとって必要不可欠なものです。
痛みがなければ人間は普通の日常生活を送る事が出来ません。
でも誰だって体に痛みがあって嬉しい人はいません。
私も体の痛みは嫌です。
でもトレーニング後の筋肉痛は好きですよ。
この場合は怪我の痛みというより、「筋肉の発達の予感がする痛み」なので嬉しかったりします。
まあ普通の人は筋肉痛も嫌だともいます。
ちょっと余計な事を書いてしまいましたけど、本題に戻ります。
大部分の人は、体に痛みを感じると、まずとにかくその痛みを消したがります。
それは当然です、痛みは誰だって嫌なものです。
でも、実はその消し方が問題なのです
続く
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