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尾谷幸憲の「物書き的な何か」

July 11, 2013
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カテゴリ:流行

●前回のブログに引き続き、ここ最近尾谷が考えていることをなんとなくまとめてみるの巻です。前回と違って「ですます調」になっておりますが、まあ、そういう気分だったので。どうせ仕事じゃねえし!

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ところで、この話題。

婚約指輪キラリ 鈴木奈々が幸せ生報告「夢叶った。ハッピーです」
http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2013/07/11/kiji/K20130711006196290.html

この鈴木奈々と工場勤務男性の結婚は、若き低所得男子に夢を与えますね〜。だって稼いでなくても、モデル/タレントと結婚できるんですよ? こうなってくると、もう男はがんばって地位を上げなくていいんじゃないか、という気にすらなってきます。

ま、こんなことを書くとまた女性に怒られそうですが(笑)、この「稼ぐ女子」と「稼げない男子」という構図は、今の日本(いや世界)の産業構造的に当然の流れなんですよね。実は。以下ともに2010年のニュースより。

「若い女性の収入、男性抜く 介護分野などで賃金上向き」
http://mw.nikkei.com/tb/#!/article/DGXNASFS1303B_T11C10A0MM8000/

「収入と学歴、若い世代の女性で男性を上回る傾向に 米国」
http://www.afpbb.com/article/life-culture/life/2753046/6139524

つまり、男手が必要となる製造業が中国・東南アジアなどに工場を移転、さらに公共事業の縮小によって男性が稼げなくなり、一方、介護や医療・美容など女手が中心の産業の需要が増加、女性が稼げるようになった。ものすごく簡単な理論がそこには待っているわけです。はい。

そうなってくると、当然サービス業/エンターテイメント業の構造が変化します。本来、稼ぎのあった男性向けに存在していたサービス/エンターテイメントは徐々に衰退し、男に代わり稼ぐようになった女性たちに向けたサービス/エンターテイメントが隆盛する。事実、今の世の中はそういう状態になっていると思います。

たとえば……。気づけばテレビ番組は女性向けのものばかりになっていました。情報番組、ドラマ、そしてCMに至るまで男性の視点をあまり感じません。書店の入口付近にあるのは、大抵、女性向けのふろく付きファッション誌のコーナー。レンタルビデオ屋に行けばイケメン・韓流の棚が壁の一面を占拠しています。さらに街中を見るとサロン、ネイルなどの美容産業、服飾系、女子会に最適なおしゃれな飲食店などの店舗が軒を連ねています。一方、男性向けの産業=パチンコに代表されるギャンブル、性風俗店、キャバクラなどの接客系飲食店、男性向けファッション、エンタメなどはことごとく売上を落としています。

先日、実家のある埼玉の地方都市に戻ったとき、衝撃を受けました。母親とある飲食店に入ったらお客さんが女性だらけだったんです。キャパ50人中、男性はオレを含めて2人だけなんですよ。それは「日本の消費の中心は女性にある」ということを如実に物語る事例でした。

さて、ここで話をぐいっと戻します。

このように女性の稼ぎが上昇し(女性産業が隆盛し)、男性の稼ぎが減少していく(男性産業が衰退する)中で、男女関係にある変化が生じつつあります。それを端的に表す例が、先の「稼げる嫁=鈴木奈々と、稼げない旦那=工場勤めの彼氏」という格差婚なわけです(そういえば話題の矢口真里さんも格差婚でしたね)。自分は、もしこのまま女性向けの産業が隆盛し、女性の賃金が上昇し続けるのであれば、この図式がポピュラーになるのではないかと思っています。

そして、この現象が数世代に渡って続くと、どうなるか? そのモデルケースになるのがフィリピンやタイに代表される東南アジア型の男女関係です。主たる労働者が女性。男性は子供の面倒を見ながら道端で仲間と博打に励み、力仕事が必要なときに駆り出される図式。これの現代版とでもいいましょうか。たとえば……。

産業の中心が女性なので多くの企業が女性を多く雇い、彼女たちは月〜金/9〜17時のフルタイムで働く。男性はワークシェアにて体力勝負の仕事を任される。建築業・製造業、システム構築やプログラミングなどの現場で毎月7〜10日程度の激務をこなし、残りの日数は家庭をぼんやりと守る。

もちろん、これ、現在の日本では受け入れ難いですよ。しかしながら今の女性主導の産業構造が続く限り、こんな未来があってもおかしくはないと思うのです。もちろんアベノミクスがこのまま順調に進んで、公共事業=つまり道路建設など男性向けのガテン仕事が盛んになったりすれば、また話は別なんですけれどもね。

 

PS.1  男性向けのサービス業/エンタメ業が落ち込んでいるという話を書きましたが、オタク関連やガジェット関連は堅調です。それはなぜかというと、いま男手を必要とする産業で儲かるのはSE/プログラミングの業界だから。ようは、その分野の方々が好むものが流行っているということですね。逆に建設・製造業が再度盛り上がったら、萌えやガジェットとは対局に位置する派手なドンパチとか男臭いカルチャーが大流行するかもしれません。たとえば『ワースト』が『ワンピース』の位置に来るとかね。 

PS.2  アメリカの映画『プラダを着た悪魔』に仕事バリバリのヒロイン、冴えないけど優しい彼氏っていう男女の構図がありました。あれは今の働く女性たちが望む究極の関係ですよね。これは現代の男女の間柄のスタンダードな形になってきているのではないかと思います(ま、劇中では途中で喧嘩しまくるし、結局ヒロインは仕事を投げ出してしまうわけですが)。しかしこれもすでに7、8年前の映画なんですよね。今のアメリカはシェールガス革命もあるし、製造業を復活させ、中国に代わって世界の工場になろうとしている。最近、妙に派手なアメリカ映画が多いのは、そういうブルーワーカー系の人々が増加しているからではないかと勝手に推測してます。

PS.3 まあ、このまま少子化が進んだら、男が建設業・製造業で云々……というのも少なくなるかもしれませんね。その分野は移民によって賄うことになるでしょうし。この移民問題については、また別の機会に。







Last updated  July 12, 2013 03:21:04 AM

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