|
テーマ:古い漫画のはなし(16)
カテゴリ:カテゴリ未分類
今ではスケバン刑事というとTV版しか知らない連中も多く、漫画版にしびれた人間としては、悲しいやら情けないやら嘆かわしいやら複雑な思いである。
スケバン刑事に行く前に1974年に月刊マ-ガレットで2回に渡り掲載された「大逃亡」について語らねばならない。 この物語はマリアという少女が主人公。意地悪なおじおばから無実の罪を着せられ、少年院送りになり、裕福だった亡き両親の財産も奪われた彼女の復讐劇である。最後は自分を慕う孤児院の子供達を救おうとして爆発物の破片が背中に刺さり、それが原因で死ぬ。 マリアの死は読者からの反響が大きく、講義の手紙が殺到したという。 その2年後、「花とゆめ」に登場したのが、マリアそっくりの少女・麻宮サキが主人公の「スケバン刑事」である。 この物語には「大逃亡」のキャラクタ-も数多く登場する。 だが、「スケバン刑事」にはマリアの死のダメ-ジを忘れさせるだけの面白さがあった。物語のテンポもキャラクタ-の動きもアクション漫画のそれだったし、(作者が男だからか?)なにより麻宮サキがかっこよかった。合間に神恭一郎との愛を挟み込み、物語は歯切れ良く展開していく。 中学時代第一巻を読んでいた時だ。みずち(←ごめん、字がわからない)レミとの死闘の末、がけから落ちそうになるレミを救い逮捕するサキ。 連行されながらのレミの捨てゼリフ 「あんたに助けられるなんて皮肉なもんだね」 それに対するサキの返答 「人生は皮肉で一杯さ」 私はこれでしびれました。 サキさん!かっこいい~! あれから最終回まで「スケバン刑事」を読み続けた。 ちなみに麻宮サキは高校時代の私の4大アイドルの一人である。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|