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カテゴリ:山
鳥海山(2230m)は、山頂こそ山形県に含まれるが、秋田・山形両県にまたがり、日本海を見下ろす独立峰である。登ったのは27年前のお盆あと。JRの寝台車で象潟駅下車。なんとここは秋田県だった。
象潟は、松尾芭蕉が訪れた最北の地で、最近はマウンテンバイクに力を入れているらしい。 そこで、「奥の細道」に載る芭蕉の句。 象潟や雨に西施がねぶの花 汐越や鶴はぎぬれて海涼し 西施は中国の四大美人、そこへねぶ(ネムノキ)の花が重なる。ぜひ美しい花の写真が欲しいところだが、去年は撮影のチャンスを逃してしまった。西施を思い描きながら、今年こそ頑張ろう。 さて、鳥の海口から鳥海山へ登山開始。鳥ノ海御浜神社にたどり着くと、そこは古・鳥海山の火口である。丸い鳥ノ海が、残り少なくなった雪とともに眼下にあった。 次いで新山の外輪山に取りかかる。すぐに外輪山から、火口原にあたる千蛇谷の方へ、細い道をトラバースだ。大きな雪渓があって、そこは涼しかったが、神社の赤い屋根が見える最後の登りは、太陽が横から照りつけ、苦行。 神社で休憩してからゴロゴロ岩の頂上へ行く。登頂の3年ほど前に新山は噴火し、溶岩を噴出したので、その部分がほのかに暖かった。日本海に映る落日に万歳! 翌日、正面の外輪山の壁をよじ登る。上に出たあと、しばらくはその縁を歩いた。あとは標高差1700mを下るのみ。途中、「心字」雪渓で雪と戯れた。 バスで酒田駅に出ると、なぜか列車で鶴岡まで行く。城下町の繁華街を探し出し、ビールを痛飲した。 鳥ノ海付近から鳥海山を望む ![]() 米どころ酒田平野から鳥海山。この日は40度にも達しそうな暑さで太陽がぎらぎら ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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