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2005.08.18
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テーマ:『義経』(332)
子どもの頃、私の家には絵本がなかった。
その代わりに、いつも父や母が話をしてくれた。

それは、「かちかち山」だったり「桃太郎」だったり「金太郎」だったり「舌きり雀」だったり・・・。

少し大きくなる、歴史小説好きの父が「木下藤吉郎」や「義経」の話をしてくれた。
そして「那須与一」も仲間に入った。

那須与一は義経の家来で弓の名人。

那須与一が活躍するのが屋島の闘い。
義経によって平家は、海へと逃げる。
その時、逃げる平家は海の上の小船に扇を立てる。

「打てるもんならうってみろ」その扇は、そういう挑戦状のようだった。

そこで弓の名人、那須与一登場。
みごとに扇の的に的中した扇は、ひらりひらりと海に落ちる、という話。
8月14日放送の「義経」がちょうど、それだった。

■平家物語■
矢ごろ少し遠かりければ、海へ一段(いつたん)ばかりうち入れたれども、なほ扇のあはひ七段ばかりはあるらんとこそ見えたりけれ。
ころは二月十八日の、酉(とり)の刻ばかりのことなるに、をりふし北風激しくて、磯打つ波も高かりけり。
舟は揺(ゆ)り上げ揺り据(す)ゑ漂へば、扇も串に定まらずひらめいたり。
沖には平家、船を一面に並べて見物す。陸(くが)には源氏、くつばみを並べてこれを見る。
いづれもいづれも晴れならずといふことぞなき。(続く)**



(現代語訳)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 
矢を射るには少し遠かったため、与一は馬を海へ一段ばかり乗り入れたが、それでもまだ七段ほどあるだろうと見えた。
時は二月十八日の午後六時ごろで、折りしも北風が激しく、磯に打ち寄せる波も高かった。
舟は上下に揺れながら漂い、扇も棹の先に定まらずひらひらとしている。
沖では平家が船を一面に並べて見物している。
どの者たちも晴れがましくなかろうはずがない。・・・・・・・・


高校時代にこれを習った時は、嬉しくてたまらなかった。
勉強をするというよりは、物語の続きを聞くみたいで・・・。

で、前文、暗唱。( ̄▽ ̄)

8月14日 の那須与一登場の時も、この文を思い浮かべながら見てました。

で、ダメ出しがある。

「平家物語」では、与一がみごと、扇の的を射抜いた時、船の上の平家勢は、船端を叩いて、これを誉めたとある。
沖には平家、船ばたをたたいて感じたり。

が、テレビでは、それがなかった。(細かい見方)_| ̄|○ 

それにしても、あの頃は、砂が水を吸うように、覚えられたのに・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
**(続き)与一目をふさいで、「南無八幡大菩薩(なむはちまんだいぼさつ)、わが国の神明(しんめい)、日光権現(につくわうのごんげん)、宇都宮、那須の湯泉大明神(ゆぜんだいみやうじん)、願はくはあの扇のまん中射させて賜(た)ばせたまへ。
これを射損ずるものならば、弓切り折り自害して、人に再び面(おもて)を向かふべからず。
いま一度本国へ迎へんとおぼし召さば、この矢はづさせたまふな」と心の内に祈念して、目を見開いたれば、風も少し吹き弱り、扇も射よげにぞなつたりける。
与一 鏑(かぶら)を取つてつがひ、よつぴいてひやうど放つ。
小兵(こひやう)といふぢやう、十二束(そく)三伏(みつぶせ)、弓は強し、浦(うら)響くほど長鳴りして、誤たず扇の要(かなめ)ぎは一寸ばかりを射て、ひいふつとぞ射切つたる。鏑は海へ入りければ、扇は空へぞ上(あが)りける。
しばしは虚空(こくう)にひらめきけるが、春風に一もみ二もみもまれて、海へさつとぞ散つたりける。
夕日(せきじつ)の輝いたるに、皆紅(みなぐれなゐ)の扇の日出だしたるが、白波の上に漂ひ、浮きぬ沈みぬ揺られければ、沖には平家、船ばたをたたいて感じたり。
陸(くが)には源氏、箙(えびら)をたたいてどよめきけり。


・・・・・・・・・・・
■暮らしの中の義経:祇園精舎の鐘の声■

那須与一←イケメン那須与一

●見逃した方は、土曜日に再放送があります( ̄▽ ̄)
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・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

◎自然と人間が仲良く暮らしていたころの話です。
★8月18日*「竹八月」というけれど・・・。 *UP





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Last updated  2017.12.16 11:27:22
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