2007/06/12(火)10:16
京都・白川の語源
先週、姫路の友人と京都に行った。
待ち合わせ場所に選んだのが、祇園を流れる白川の巽橋。
白川は比叡山から如意ケ岳にかけての東山北部の谷から水を集め、北白川で京都盆地に顔を出し、南行して岡崎へと流れ、祇園の地で鴨川に注ぐ。
その白川に架かる巽橋は小さな橋であるが、祇園散策の名所のひとつで、多くの観光客が訪れる。
すぐ近くにある辰巳大明神は、芸事の神様として祇園の舞妓さんたちの信仰を集めている。
いつ行っても、このあたりは観光客が絶えない場所。
ここから少し上流に歩けば、
水鳥たちのための餌場が川の中に置かれていたり、川にはり出した子供の遊び場があったりとのんびりとした風景。
私は、見たことがないけれど、蛍も飛び交うらしい。
こうしたほのぼのとした光景と、てすりのない細い石橋や柳並木の風情など、白川は、友人と私の共通のお気に入りの京都。
ところで、この白川の語源。
それは、川の砂が白いというところにある。
白川の名は、付近の地質が花崗岩主体で、*右の写真*に見るように、川底の砂が白い上に、流れそのものも肉眼ではっきり分かるほどに白濁していることによる。
明治期に琵琶湖疏水ができるまでは、祇園あたりの下流でも、白砂の敷く川であったものと思われる。
龍安寺や大徳寺、東福寺など禅宗の庭園としての枯山水に欠かすことが出来ない白砂として数多くの社寺仏閣に、昔からしごく当然に利用されていた白砂も、
この白川砂は、近年の材料の枯渇にくわえ、防災のため白川付近の開発
に制限が掛けられたため、良質な白川砂の確保が困難になっているという。
■京都の主な白川砂の庭園■
龍安寺、大仙院(大徳寺頭塔)、詩仙堂(一乗寺から徒歩5分)、南禅寺、芬陀院(東福寺頭塔)の5寺院。
■アクセス■巽橋界隈。
京阪四条駅、下車。徒歩8分。
■京都:川のある贅沢■
桜の頃の白川と舞子さん。
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