テーマ:愛しき人へ(908)
カテゴリ:父の麦わら帽子
2002年2月26日、死んだ父。 故郷で納骨の儀と「お別れ会」をしてもらった。 今、父は、故郷の小高い山の中腹に眠っている。 3月22日、その墓に参った。 お墓に行くと、うちの前に住んでいたおばあさんが、娘と墓参りが終わったところだった。 このおばあさんは、嫁との折り合いが悪くなって、長女の家にいるという。 気が強い人だったのに、久しぶりに会ったら、急に小さくなっていた。 足元もおぼつかなくなっていた。 「また、会おう。」と母に何度も涙声で繰り返した。 父のお墓には、親戚が、供えてくれたのか、新しい花が供えられていた。 お礼を言いに、親戚の家に。 その途中にある、無人の私が生まれた家。 思わず、息を飲むほど、みごとに、梅の花が満開・・・。 そういえば、この梅の木は、父と母が出て行った後、5~6年前に植えたもの。 梅の咲く季節に、この家に来た事がない・・・。 人が移り変わって、人が死んでも、この梅の木は、変わることなく季節を告げていたのか・・・。 黙って、いつも、こんなにきれいに咲いていたのか・・・。 そう思うと、あついものが、こみ上げてきた。 来年、また、お墓参りにこようと思う。 この、梅の花に会いたいから・・・。 人はいさ 心もしらず ふるさとは 花ぞ昔の 香ににほひける 紀 貫之(きのつらゆき) ■03.03.26 ●「◎日本ちょっと昔話◎」の方に移していたのですが、あちらは、サイトが不安定で、消えたりします。(ノД`) こちらに再度、移し変え。 ・・・・・・・・・・・・・・ ◎自然と人間が仲良く暮らしていたころの話です。 ★3月25日*こって牛/ちゃんちゃんこ *UP ・・・・・・・・・・・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012.09.26 19:05:57
コメント(0) | コメントを書く
[父の麦わら帽子] カテゴリの最新記事
|
|