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おしゃれ手紙

2009.11.25
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カテゴリ:チープシック
手紙ハート2 浜辺 遥さま

ヘルマン・ヘッセの「庭仕事の愉しみ」、ゲットされたんですね。

私も前から読みたくて近くの本屋さんに行くたびにみているのですが、みあたりません。
聞いてみたところ
「品切れ状態なんです。どうしてでしょう。」と反対に聞かれてしまいました。
これからも、あきらめずに待ってみようと思っています。
 ところで、遥さんは「宮沢賢治」は、お好きですか?
今年は賢治生誕100年とかで、TVに映画にと空前の「賢治ブーム」。

本もたくさん出ていますが、私が知っているのといえば

『雨にも負けず』と『永訣の朝』だけ。
両方とも教科書に載っていた詩です。

よく暗唱したのですが『永訣の朝』を暗唱すると涙が自然に出てきます。
賢治の妹、トシが死にゆくその日、熱で乾いた口を潤そうとして言う

「あめゆじゅ、とてちてけんじゃ」、その言葉が、私の父と父の妹、シゲにオーバーラップするからです。


父の妹(私の伯母)シゲは今から60年ほど前に結婚しました。
結婚して間もなく実家の稲刈りの手伝いという口実で里帰りしました。
同じ、岡山県内に嫁いだといっても、電話も車もない時代。
シゲも、私の祖父母も、父も彼女の里帰りをどんなに喜んだことでしょう。
ところが、シゲは風邪をこじらせ肺炎になってしまったのです。
当時、肺炎は死の病。
祖母は秋も深まる寒い中、*「水ごり」*をとり必死で看病しましたがシゲの具合は悪くなるばかり。

どんどん衰弱していくシゲに家族は
「なにか食いたい物はないか」と聞きました。

「スイカが食いたい。」
熱で乾いた口を潤したかったのか、シゲは答えました。

稲刈りも終わった後の季節にスイカがあるはずもなく、けれども家族みんなで、スイカを捜して歩き回りました。


「なんとかして、シゲにスイカを食べさせとうてな。」
父は今もこの話をする度、つらそうに言うのです。


「あめゆじゅ とてちてけんじゃ」と言って死んだトシ。

「スイカが食いたい」と言って死んだシゲ。

もちろん、私はシゲに会ったことはないのですが小さい時から何回となく聞いたシゲの話に

「永訣の朝」のトシがだぶり、この時期スーパーでスイカを見ると、ふと涙が出てくるのです。

朝夕はめっきり冷え込んできました。

お風邪など、めされませんように・・・。

   天地 はるな
   ◆◇◆◇◆
●◆「おしゃれ手紙」◆は、以前、友人と私が公開交換手紙という形であるところに書いていたものです。

●この後、賢治に名作、「ヨタカの星」が大好きになりました。

●シゲの時代交通の便の悪かったので、半日かけて、実家まで歩いて帰ったそうです。

**水ごり**
「水垢離をとる」
水をかぶって、神仏に祈る。

◇◆◇◆◇◆◆◇◆◇◆◇◆◆

12月19日、PCがやっと復活。
約1ヵ月間、パソコンのない生活だった。
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◎自然と人間が仲良く暮らしていたころの話です。
★11月16日*父の麦わら帽子:永訣の朝 *
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Last updated  2009.12.21 01:16:13
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