テーマ:映画館で観た映画(8349)
カテゴリ:映画
モーツァルトを殺したのは、私だ! 1823年11月、凍てつくウィーンの街で1人の老人が自殺をはかった。 「許してくれモーツァルト、おまえを殺したのは私だ」、老人は浮わ言を吐きながら精神病院に運ばれた。 数週間後、元気になった老人は神父フォーグラー(リチャード・フランク)に、意外な告白をはじめた。 老人の名はアントニオ・サリエリ(F・マーリー・エイブラハム)。 かつてはオーストリア皇帝ヨゼフ二世(ジェフリー・ジョーンズ)に仕えた作曲家だった。 神が与え給うた音楽の才に深く感謝し、音楽を通じて神の下僕を任じていた彼だが、神童としてその名がヨーロッパ中に轟いていたウォルフガング・アマデウス・モーツァルト(トム・ハルス)が彼の前に出現したときその運命が狂い出した。 作曲の才能は比類なかったが女たらしのモーツァルトが、サリエリが思いよせるオベラ歌手カテリナ・カヴァリエリ(クリスティン・エバソール)に手を出したことから、彼の凄まじい憎悪は神に向けられたのだ。 モーツアルトは、誰もが認める天才だ。 幼少の頃から、作曲したり、王侯貴族の前で、演奏した。 主人公、サリエリも、類まれな、音楽の才能を持っていて、オーストリアの宮廷作曲家になった。 しかし、モーツァルトの才能は、他の追随を許さない。 努力の人サリエリに対して、モーツァルトは、努力しなくても、美しい楽曲が作れる。 嫉妬に苦しむサリエリ。 才能や美しさに恵まれた人が近くにいたら、どうすればいいのか・・・。 私は、次の言葉をいつも思うようにしている。 「薔薇にあらずば、薔薇のそばに・・・。」 自分が美しい薔薇であるのが一番よい。 しかし、自分が薔薇でないのなら、薔薇のそばに、薔薇と仲良くするのがよい。 才能や美貌は、どうしようもないものだから、サリエリは、モーツァルトと仲良くして、モーツァルトの足りない部分を補ってあげれば、よかったのに・・・。 モーツアルトの成功を自分のこととして喜ぶほうが、嫉妬の苦しみよりは、ずーといいのに・・・。 「アマデウス」とは、モーツァルトのミドルネーム。 そして、「神に愛される」の意味がある。 モーツァルトは、まさに、神に愛された人だったのだ。 今回は、「ディレクターズ・カット」、1984年の映画に2002年にカットした20分の場面を復元したもの。 『アマデウス』は、アカデミー賞の作品賞、監督賞、主演男優賞、脚色賞、美術賞、衣裳デザイン賞、メイクアップ賞、音響賞の8部門を受賞した。 モーツァルト役のトム・ハルスはピアノを猛特訓し、劇中の多くの場面で代役や吹替え無しでピアノを弾いているのだそうだ。 ■おまけ■ モーツァルトやサリエリが使える、オーストリアの皇帝は、マリーアントワネットの兄。 ・・・・・・・・・・・・・ ◎自然と人間が仲良く暮らしていたころの話です。 ★2010年11月4日*ヒモオトシ * ・・・・・・・・・・・・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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