2011/11/15(火)16:41
ウエスト・サイド物語★ジェローム・ロビンズ
■ウエスト・サイド物語:あらすじ■♪音が出ます!
ニューヨークのウエスト・サイドに巣くう不良少年のグループである白人系のジェット団とプエルトリコ系のシャーク団は一触即発の危機状態にあった。
そんな中で行われたダンスパーティーで出会ったマリア(N.ウッド)とトニー(R.ベイマー)は、それぞれシャーク団の首領ベルナルド(G.チャキリス)の妹と、ジェット団の首領リフの親友という間柄であった。
禁じられた愛に悩むふたりだったが、やがてふたつの組織は激突してしまう……。
舞台や映画を見たことが無い人でも、「ウエスト・サイド物語」というミュージカルがあるということは知っているだろう。
それほど有名な作品だ。
私も舞台で見たことがあるが今回初めて知ったことがある。
それは、ジェローム・ロビンズ(ロビンスという表記もある)という人。
「ロミオとジュリエット」に題材を得て、人種問題や、貧困問題を盛り込みながら、ニューヨークのスラム街を舞台に作られた「ウエスト・サイド物語」は彼が作ったものだ。
彼は、本作の共同監督であり、舞台版の監督で、
映画における音楽、ダンス(振り付け)、ファイトシーンの全責任を負っていたが、撮影が半分以上進んだところで、解雇されてしまった。
表向きの理由は、予算超過というものだが、
彼は、ユダヤ人であり同性愛者で、過去に共産党員であったという理由で「赤狩り」に巻き込まれてもいる。
解雇された本当の理由は、このあたりにあるのかもしれない。
映画の冒頭、ニューヨークの摩天楼の空からの俯瞰から一転、スラム街の片隅でバスケットボールに興ずる少年達へ、そこから二つのグループの少年達が街へ繰り出していく。
この映画によって、ミュージカルがスタジオから街へ出たといわれている。
ロバート・ワイズはこの後「サウンド・オブ・ミュージック」を製作し、今度は街から草原へ、山へと登っていくことになる。
アニタ役のリタ・モレノが熱演によりアカデミー助演女優賞。
当時、日本で人気がでたジョージ・チャキリスも助演男優賞。
その他、作品、監督、撮影、美術、音楽、音響、編集、衣裳デザインと10のアカデミー賞を獲得。
ジェーローム・ロビンズこそ、この名作の本当の生みの親だったのだ。
■ジェローム・ロビンスとその時代■
■午前十時の映画祭:■
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◎自然と人間が仲良く暮らしていたころの話です。
★2011年11月13日*成木(なりき)責め/七五三のトリビア *
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