テーマ:映画館で観た映画(8349)
カテゴリ:映画
いちばん大事なことは、教科書に載っていない。 ある朝、モントリオールのとある小学校の教室で、担任の女教師が亡くなっていた。 生徒たちは動揺し、学校側も生徒たちの心のケアや後任探しの対応に追われる。 そんな中、代用教員としてアルジェリア移民の中年男、バシール・ラザールが採用される。 野暮ったく、カリスマ性もないラザールだが、いつも真摯に向き合う彼に、前任教師の死で頑なになっていた生徒たちもいつしか心を開き始める。 しかしラザール自身もまた、心に深い傷を持っていたのだった…。 タイトルを見て、はじめはフランスが舞台の映画かと思っていた。 もちろん、映画を見に行った時にはすでに、カナダが舞台の映画だと知っていたけれど。 カナダのケベック州は、カナダ国内では唯一、フランス語のみを公用語に定めている。 しかし、他の国は全て英語、隣の国、アメリカも英語という環境で、子供たちは、生まれながらにバイリンガルらしい。 テレビなどの影響ということを考えれば、英語の方が接する機会は大きいかもしれない。 子供たちは、英語を使ってしまいそうになって、 「学校ではフランス語を使いなさい」と注意されていた。 フランス語と英語が通じるせいか、カナダは移民が多いような気がする。 新任教師のラザールは、アルジェリアからの難民という設定。 同じ学校で働く女性教師もまた難民だという。 去年見た■灼熱の魂■も中東からの難民だった。 「ぼくたちのムッシュ・ラザール」のプロデューサーは『灼熱の魂』のリュック・デリー、キム・マックルーの二人。 同コンビで、二年連続のアカデミー賞外国語映画賞ノミネートという快挙を成し遂げた。 小学校で教師が自殺した。 それが、子供に与える影響の大きさ。 どうすればいいのかと、うろたえる大人たち。 そんな中、生きたいと思っても、生きることが出来なかった人たちを知るラザールだからこそ、命の大切さを知り、子供と接するのかもしれない。 ・・・・・・・・・・・・・ ◎自然と人間が仲良く暮らしていたころの話です。 ★2012年8月19日* 阿久悠氏死去:青春時代 * ・・・・・・・・・・・・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012.08.19 20:47:31
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