カテゴリ:京都
少女マンガは、戦後より一気に花開いた文化ですが、そうした中で、最も描かれたテーマの一つに「バレエ」があります。 日本人が、「バレエ」と聞いて思い浮かべる「白いチュチュにトウシューズ」というイメージも、マンガによって広まり、定着したと言っても過言ではないでしょう。 また、他の国と比べると日本では、バレエがお稽古ごととして定着し、鑑賞するより、自らが行うものとして独特な発展を遂げてきたと言えます。 本展は、バレエ・マンガを描いた代表的な作家12名の作品を中心にした展覧会です。 原画を中心としたおよそ120点の額装品、当時の貴重な雑誌資料などが2会期に分けて公開されます。 少女マンガの発展とバレエとの関係、日本において実際のバレエ受容とマンガがいかにリンクしてきたかを垣間見るべく、バレエ・マンガの歴史を源流から現在まで時系列にたどっていきます。 1.バレエ・マンガの源流(大正時代~昭和初期) 日本にバレエが入ってきたのはいつだったのか。 戦前日本のバレエ受容を探るとともに、バレエ・マンガの源流に迫ります。 兵庫県立芸術文化センター所蔵の薄井憲二バレエ・コレクションより、古くは18世紀後半頃のロマンティック・バレエ時代から描かれてきたバレエにまつわる資料など、貴重な資料が展示されます。また、大正時代の少女雑誌、高畠華宵のバレエ抒情画のパネルなども展示されます。 2.バレエ・マンガの創世期(1950~1970年代) 戦後からすさまじい勢いで広がったバレエブームは、時期をほぼ同じくして少女マンガにも起こりました。 当時のバレエブームを、少女マンガ誌やパネルなどでも紹介。 また、1950~1970年代にいたるまで、バレエ作品で人気を博した高橋真琴、牧美也子、北島洋子、上原きみ子の原画も展示されます。 出展作品例 高橋真琴「プチ・ラ」、牧美也子「マキの口笛」、北島洋子「ふたりのエリカ」、上原きみ子「まりちゃんシリーズ」など 3.バレエ・マンガの変革期(1970年代) 1971年連載開始の山岸凉子の「アラベスク」は、バレエの芸術性や身体表現に目を向け一石を投じたエポックメイキングな作品です。 そんな作者のバレエ・マンガの魅力に注目します。 出展作品例 山岸凉子「アラベスク」「テレプシコーラ/舞姫」など 4.バレエ・マンガの編成期(1970年代~現在) 1970年代以降は、深遠なドラマとしてのバレエ・マンガが次々と誕生していきます。 バレエ・マンガの進展を、有吉京子、萩尾望都、槇村さとる、水沢めぐみ、曽田正人の作品から探っていきます。 出展作品例有吉京子「SWAN」、萩尾望都「フラワーフェスティバル」、槇村さとる「Do Da Dancin´ヴェネチア国際編」、水沢めぐみ「トウ・シューズ」、曽田正人「昴」など 5.バレエ・マンガはどこへ行く? マンガ家達にとって、バレエとは一体何か? また、バレエはマンガの中で描き尽くされたものなのか? バレエ・マンガの今後について考えます。 出展作品例水野英子「ルジマトフのバレエ画」、魔夜峰央「パタリロ! (『バレエ入門』『バレエあれこれ』)」など ■主催 京都精華大学国際マンガ研究センター、 京都国際マンガミュージアム ■ ■会場 京都国際マンガミュージアム 2階 ギャラリー1・2・3 ■期間 2013年7月13日(土)~9月23日(月・祝) ◇午前10時~午後6時(最終入館は午後5時30分) ◇休館日:水曜 ※ただし7/11(木)~9/3(火)は無休 ■展示替 第一期:7月13日(土)~8月19日(月) ※8/19(月)は、展示入替えのため午後4時終了 第二期:8月20日(火)~9月23日(月・祝) 8月1日(木)■復刻版「マキ口笛」■を持っているくらい、漫画オタクの妹と一緒に行った。 「マキの口笛」などバレエ漫画の創世記に私と妹は子ども時代を送った。 私は早々と漫画は卒業したけれど、妹は今も漫画オタク。 大満足の展示だった。 京都国際マンガミュージアムの職員さんって羨ましい。 ・・・・・・・・・・・・・ ◎自然と人間が仲良く暮らしていたころの話です。 ★2013年8月4日*◎日本ちょっと昔話◎始まります。 * ・・・・・・・・・・・・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013.08.04 11:17:48
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