テーマ:映画館で観た映画(8340)
カテゴリ:映画
彼の余命は、後5日・・・。 2154年。 限られた富裕層の者たちは汚れを排除したスペースコロニー“エリジウム”に、その他の者たちは地球に住んでいた。 人口過密となった地球は荒廃しきり、犯罪と貧困がはびこっていた。 マックス(マット・デイモン)も犯罪に手を染めては留置所送りになっていたが、この繰り返しを断ち切るべくアーマダイン社の工場で働き始め、組立ラインに従事する。 更生したかに見えたある日、事故が彼を変える。 なんとしてでもエリジウムに行かなければならない理由のできたマックスは潜入を試みるが、彼の前に、不法入国者からエリジウムを守るデラコート高官(ジョディ・フォスター)が立ちはだかる……。 戦争も病気も存在しない、富裕層のみに開かれたその理想郷(エリジウム)で、彼を待ち受けていた切なすぎる運命とは? 『第9地区』で南アフリカを舞台にエビ型エイリアンと人類の戦いを描いた、ニール・ブロンカンプ監督が、マット・デイモンを主演に迎えて描くSFアクション。 富裕層はスペース・コロニーに、貧困層は地球に住む近未来を舞台に、余命5日を宣告された男が、永遠の命を手に入れるべく、命の危険にさらされながら戦いに挑む姿を映し出す。 緑があふれる土地で穏やかに暮らす、エリジウム市民。 かたや、砂漠のような土地で埃にまみれながら、食べるものにも事いている人々。 地球から、ボロボロの宇宙船に乗って、命がけで理想の地、エリジウムに向かう人々と それを追い払う、エリジウム政府。 今にも沈みそうな船に、大勢の人々が乗って命がけで、自分の生まれた国から逃げる人々をテレビで見るが、まったく同じだと気がつく。 豊かな国=エリジウムと貧しい発展途上国や戦争のため命の危険にさらされて暮らす人々のいる国。 「エリジウム」は近未来のSFというスタイルをとりながら今の社会を映し出している。 それにしても、映画の中で描かれる地球のなんと汚いこと・・・。 ゴミと埃まみれ、人がいっぱいで、息をするのも苦しそうと思うような劣悪な環境だ。 ネット友■あずーるさん■から借りた「ビッグイシュー223号」で主演のマット・デイモンが語っているが 撮影された場所はメキシコシティのし尿処理場だそうだ。 世界で二番目に大きなし尿処理場で、渇いた糞便のほこりが辺り一面を覆っていたそうだ。 そして、ヘリコプターがやって来る度に、そのほこり身体中にあびるという。 毒性のあるそのほこりの舞うその場所で生まれ育ち死ぬまで暮らす人が本当にいるのだそうだ。 そんな地球になってしまったのは、人口増加による環境破壊などが大きな原因なのだろう。 「エリジウム」は、SF娯楽作品に見せかけて、実は、富の偏在や階級間の対立などを描いた社会派映画ともいえよう。 この映画、あずーるさんに誘われなかったら、見逃すところだった。 ■あずーるさん■に感謝。 映画の後のおしゃべりも、もちろん楽しかった。( ̄▽ ̄) それにしてもエリジウムのどんな病気でも治る機械は、素晴らしいが、そんなことになったら 人口が増えてしまう・・・。 エリュシオン【Ēlysion】 ギリシャ神話で,神々に愛された人々が死後に住む楽園。 ヘシオドスはここを「至福者の島」と呼び,ホメロスでは西の果ての野原などとされ,またウェルギリウスでは地下の冥界にあるとされた。 〔ローマ神話ではエリジウム。 フランスの「エリゼ宮」や「シャンゼリゼー」という名称はこの語にちなむ〕 ・・・・・・・・・・・・・ ◎自然と人間が仲良く暮らしていたころの話です。 ★2013年10月24日*器歳時記:味噌ガメ* ・・・・・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013.10.25 00:43:11
コメント(0) | コメントを書く
[映画] カテゴリの最新記事
|
|